「ベントの適切施工を」 地元、浜岡4号機工期遅れで
(2016/9/27 17:45)-
中部電力浜岡原発4号機(御前崎市佐倉)の重大事故対策装置「フィルター付きベント(排気)」で、不適切な施工が見つかり工期が予定の9月末に間に合わないことが分かった問題で、同市や市議会などからは27日、適切な施工や報告を求める声が上がった。
同市原子力政策室の担当者は「フィルター付きベントは重要な設備。適切な施工をお願いしたい」と話した。20日には市議会原子力対策特別委員会が開催され、市議らがベントも視察した。出席した市議の一人は「不適切な施工や工期の遅れについての説明はなかった。公の場できちんと説明してほしい」と求めた。
県原子力安全対策課の担当者も「原因を解明してほしい。県としても毎月実施している定期点検の中で確認していく」と語った。
不適切な施工に関しては、フィルター付きベントの配管(直径5センチ)を固定する金具の一部が折れ、それに伴いコンクリート壁がはがれるなどした。
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