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ヨウ素剤「31キロ圏も事前配布を」 牧之原市、静岡県に要望

(2016/9/15 17:11)
県に要望書を提出する鈴木精治牧之原市防災監(右)=15日午前、県庁
県に要望書を提出する鈴木精治牧之原市防災監(右)=15日午前、県庁

 中部電力浜岡原発(御前崎市)に隣接する牧之原市は15日、原発事故時に甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤の事前配布について、対象を浜岡原発から半径5キロ圏の予防防護措置区域(PAZ)の市民だけでなく、同31キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)の市民にまで広げるよう求める要望書を県に提出した。鈴木精治同市防災監が県庁を訪れ、県原子力安全対策課の植田達志課長に手渡した。
 牧之原市は市域がPAZとUPZの二つに分かれている。国の原子力災害対策指針に基づき、市内では10月からPAZの市民への安定ヨウ素剤の事前配布が始まる。一方で、UPZの市民へは全面緊急事態に至った後に緊急配布するとされる。
 要望書では「緊急避難時、UPZ圏内の住民に安定ヨウ素剤の迅速かつ効果的な配布は困難と予測される」として、圏域を限定せずに市内全域への事前配布を訴えた。併せて医師による説明を必要とする現在の配布方法を見直し、薬局などでの「より簡易な方法」を検討するよう求めた。
 市はこれまでにも同様の要望を関係会合などで発言してきたが、市内で安定ヨウ素剤の事前配布が始まることも踏まえ、あらためて文書にまとめた。西原茂樹市長は「一つの市は一つの市でまとまって(対応が)分かれることがないようにしたい」との考えを示す。
 植田課長は「内閣府の担当者に現場の貴重な意見として伝え、今後の課題として議論していきたい」と受け取った。

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