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<ヨウ素剤配布>服用法や副作用、御前崎市民に不安の声

(2016/9/12 13:02)
薬剤師や看護師から既往症などの確認を受ける市民=11日午前、御前崎市比木
薬剤師や看護師から既往症などの確認を受ける市民=11日午前、御前崎市比木

 中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の原子力災害に備え、同市で11日に始まった安定ヨウ素剤の事前配布。受け取った市民からは「安心した」という声が聞かれた一方、服用方法や副作用などについて不安の声も。事前配布は、全市民を対象に3年に1度行われる。そのたびに医療関係者の確保が必要になり、市民、行政側双方に負担が大きい課題も浮かび上がった。
 「薬を複数服用している」「子どもにアレルギーがある」―。会場となった同市比木の比木体育館。訪れた市民は、看護師や薬剤師に既往症などを書いたチェックシートを提出し細かく説明した。副作用が懸念される人は会場の医師が問診する流れだったが、受診する人はほとんどいなかった。
 一方、中には持参が必要な薬手帳がなく普段服用している薬が分からず、配布まで時間がかかる人もいた。安定ヨウ素剤は世帯の代表者が受け取りに来ればよかったが、家族連れも多かった。一家4人で来た主婦(38)は「私が甲状腺に持病があるので、服用できるか直接聞きたかった」と話した。
 安定ヨウ素剤は、服用のタイミングが重要で、国や県から指示があるまで飲むことはできない。同市の松井八太夫さん(70)は「指示はきちんと聞き取れるだろうか」と不安をのぞかせた。
 静岡県や同市は、約10カ月かけて入念に準備して臨んだ。今後、同市だけで12月までに計12回行う予定で、スタッフは延べ400人以上動員する見込み。3年に1度行われることに県地域医療課の担当者は「国の指針に基づきやっていく」とする一方、同市防災課の山崎雅樹課長は「市民にも負担が大きい。簡素化できないか国に求めたい」と述べた。

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