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袴田さんと元刑務官、30年ぶり再会 東京拘置所以来

(2018/3/8 08:17)
袴田巌さん(右)と一緒に散歩する元刑務官の坂本敏夫さん(中央)、支援者の女性=7日午後、浜松市中区
袴田巌さん(右)と一緒に散歩する元刑務官の坂本敏夫さん(中央)、支援者の女性=7日午後、浜松市中区

 今月中にも東京高裁が再審開始について判断するとみられる袴田巌さん(81)と、東京拘置所内で接点があった元刑務官の坂本敏夫さん(70)=東京都立川市=が7日、浜松市を訪れ、約30年ぶりの再会を果たした。静岡地裁決定で釈放された2014年3月以降、元刑務官が袴田さんと会うのは初めて。
 当時法務省の東京拘置所担当の仕事をしていた坂本さん。収容者との面接を重ねていて、1980年7月と81年7月、82年7月、88年12月に1対1で会話する機会があったという。拘禁症の症状が現れる前だった。
 これまで支援集会には複数回顔を出していたが、袴田さんが生活する姉秀子さん(85)の自宅を訪れたのは初めて。秀子さんが「刑務官の坂本さんだよ」と紹介。坂本さんは「30年ぶりですね。元気になってよかったですね」と話し掛け、散歩に出掛ける袴田さんにしばらく付き添った。
 秀子さんは「『刑務官』と聞いて、一瞬表情がこわばった。だれなのかは分かったと感じた」と話した。
 坂本さんは、多くの死刑囚と面談する中で、袴田さんとの会話を通じ「無実なのでは」と当時から感じ取っていたという。「『僕は裁判所を信じています』と繰り返していた。全く『純情』という印象で重大な事件を起こしたようには見えなかった」と振り返る。
 刑務所を出所した人の更生支援に関わる坂本さんは「当時自分のように感じていた刑務官は少なくなかった。『よくここまで頑張ってくれた』と袴田さんに声を掛けました」と語った。

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