静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

弁護団と検察が最終意見書提出 「袴田事件」即時抗告審

(2018/1/20 08:06)
「袴田事件」即時抗告審の経過
「袴田事件」即時抗告審の経過

 袴田巌さん(81)の即時抗告審で弁護団と東京高検は19日、東京高裁に最終意見書を提出した。今後は2月2日に再反論の提出期限が設定されていて、高裁はこれを待って、年度内にも決定を出す。
 19日に会見した弁護団によると、弁護側の最終意見書は、「5点の衣類」に付着した血痕について「袴田さんのものではない」と結論した本田克也筑波大教授のDNA型鑑定を「信用できる」と改めて訴える内容。同鑑定は地裁決定の根拠になった。
 高裁の嘱託で検証実験をした鈴木広一大阪医科大教授の手法について「何一つ同じ条件で実験していない」と有効性を否定。今月、弁護団が本田教授の研究室で鈴木教授の手法を検証したところ、DNAを溶かす成分を含む試薬を不必要に多く使用していたことが分かった、とした。
 一方、検察側の最終意見書では、「(本田教授が用いた)『選択的抽出法』には血液由来のDNAを選択的に抽出する効果がない。陳旧血痕からDNAを抽出することはかえって困難」と本田鑑定に否定的な従来の主張を反復した。
 弁護団は最終意見書で、5点の衣類の捏造(ねつぞう)の可能性について、高検実施の「みそ漬け実験」の結果を証拠提出し「検察官の実験は捏造を裏付け、かえって地裁決定を補強した」と分析した。
 会見した西嶋勝彦弁護団長は「弁護団の主張が認められることは間違いないと思う」と自信を示した。

 ■「袴田事件」即時抗告審の主な争点
 ・弁護側DNA型鑑定の信ぴょう性
 ・「5点の衣類」は「犯行着衣」か
 ・取り調べ録音テープには警察による「違 法捜査」などの音声が含まれているか
 ・「犯行時のもの」とされた袴田さんの右 足すねの傷の受傷時期。逮捕後に拷問な どでできた可能性は
 ・「自白調書」の信ぴょう性など

【更新終了】「袴田事件」の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト