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弁護団、検証実験の器具など問題視 「袴田事件」鑑定人尋問

(2017/9/28 07:47)
鑑定人尋問終了後に会見する袴田巌さんの弁護団ら=27日午後、東京・司法記者クラブ
鑑定人尋問終了後に会見する袴田巌さんの弁護団ら=27日午後、東京・司法記者クラブ

 袴田巌さん(81)の即時抗告審で、弁護側DNA型鑑定に関する鑑定人尋問が27日、東京高裁(大島隆明裁判長)であった。弁護団は高裁の嘱託で検証実験をした鈴木広一・大阪医科大教授が使用した器具などを問題視。信ぴょう性が低いことを改めて訴えた。
 弁護団が鈴木教授への尋問でとりわけ問題視したのは、「スピンバスケット」と呼ばれる特殊な器具。数十個の微小な穴が開いていて、試験管の口の部分にかぶせて使う。通常は細胞浮遊液から不純物だけをこし取るために使用するという。
 弁護団の会見によると、鈴木教授の最終報告書を分析した結果、器具の使用方法が不適切だった。このため、検証実験では、弁護側鑑定で使った特殊な試薬に凝集した血液細胞塊が逆にこし取られた可能性が高いという。
 弁護団は非公開の反対尋問で、「器具の使用は禁忌」などと鈴木教授に対し突っ込んだ質問を実施した。これに対し、鈴木教授は「(使用してもしなくても)大きな違いはない」と答えたという。
 弁護側鑑定を行った本田克也・筑波大教授が採用した「選択的抽出法」では、犯行着衣とされたみそ漬けの衣類から血液由来のDNAだけを凝集させるため、通常はDNAの抽出作業では使わない「抗Hレクチン」という特殊な試薬を使用。「衣類に付着した血液は袴田さんに由来しない」と結論づけた。
 27日は、26日の主尋問に続き双方が反対尋問を実施。弁護団は最終尋問も行ったのに対し、検察側は行わないまま終了したという。
 小川秀世弁護士は「検証実験は、本田鑑定とは器具も手順も違う。鈴木教授からは論理的な説明はなく、裁判所が検証実験を重視するとはとても思えない」と自信を示した。
 

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