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教職員マニュアル策定 静岡文化芸術大、地震対応に本腰

(2018/3/25 11:00)
策定を進めている地震に特化した災害対応マニュアルを説明する佐々木哲也さん=3月中旬、浜松市中区の静岡文化芸術大
策定を進めている地震に特化した災害対応マニュアルを説明する佐々木哲也さん=3月中旬、浜松市中区の静岡文化芸術大

 静岡文化芸術大(浜松市中区)は地震発生時の避難者の対応や復旧業務などを一冊にまとめ、地震に特化した教職員向け災害対応マニュアルを策定している。2016年4月の熊本地震で被災し、避難者も受け入れた熊本大や熊本県立大へのヒアリングを行うなど現場の教訓を反映させている。
 静岡文化芸術大は災害時に一時的に身の安全を確保する「緊急避難場所」や自宅が倒壊した場合などに生活する「避難所」のいずれにも指定されていない。ただ、JR浜松駅近くに立地していることなどから、災害時に帰宅困難者の一時的な受け入れを想定した協定を浜松市と締結している。熊本大や熊本県立大も避難所に指定されていなかったが、熊本地震発生時、避難所開設は避けられなかったという。
 被災地を視察し、マニュアル策定に携わる静岡文化芸術大財務室の佐々木哲也さん(34)は「いざ大地震が発生すれば大勢の避難者を拒むことはできない。さまざまな判断が求められる災害発生時、マニュアルが大学全体で力を合わせる一助になれば」と話す。
 文部科学省は熊本地震の経験を踏まえ、全国の学校に対し、避難所指定の有無にかかわらず、避難所になった場合を想定して運営方法の検証・整備を促し、公立大学も参考にするよう通知している。熊本地震では大学生が積極的に避難所でボランティアに取り組んだことを知り、佐々木さんは「避難所運営を地域貢献の機会と捉え、学生が積極的にかかわる手助けをしていきたい」と思い描く。
 静岡文化芸術大では、消防法に基づく火災などの被害防止を目的とした消防規定や消防計画はあるものの、あまり周知されていない。マニュアルは発生時に学内にいるかどうかや災害の規模に応じた対応策を一目で分かるようフローチャートで示すなど、視覚的に分かりやすくすることで実用性を高めた。非常食の備蓄場所やけが人の応急救護法なども記した。
 18年度初めには教職員に配布し、マニュアルを使用した防災訓練を6月に実施する予定。同大は18年度以降、災害時の具体的対応を定めた事業継続計画(BCP)の策定も進めていく方針。ただ策定には時間を要するため、社会情勢などを反映してマニュアルを年1回更新し、有用性を高めていくという。

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