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教訓胸に津波避難改善 伊豆、牧之原市の訓練ルポ

(2018/3/11 11:00)
高台を目指して避難する住民=4日、伊豆市土肥地区の中浜区
高台を目指して避難する住民=4日、伊豆市土肥地区の中浜区
夜の津波避難タワーを上る参加者=6日、牧之原市
夜の津波避難タワーを上る参加者=6日、牧之原市

 静岡県の「津波対策推進旬間」(6~15日)に合わせた津波避難訓練が11日、県下一斉実施日を迎える。東日本大震災から丸7年となる節目の日。1994年から始まった津波対策推進旬間と沿岸市町の津波避難訓練は、2011年3月の東日本大震災を境にひときわ緊張感を増した。津波から生き延びるには何が必要か―。一斉実施日に先行してそれぞれ4日と6日に訓練を行った伊豆市と牧之原市で住民の思いを探った。

 ■意見や要望聞き逃さず 伊豆市
 「訓練。ただ今、大津波警報が発令されました」。4日、伊豆市土肥地区の中浜区に訓練開始を知らせる放送が流れた。消防団の車がサイレンを鳴らして避難を促す。ヘルメットと救命胴衣を身に着けた住民約60人が続々と避難を始めた。「区の補助で各戸でそろえたヘルメットと救命胴衣です」。同区自治会長の平田利幸さん(61)が教えてくれた。
 標高30メートルほどの高台を目指す訓練。60代の主婦は「坂を登るのは大変だけど、東日本大震災後は危機意識が全く違う」と汗をぬぐった。「東日本大震災を見て子供を守ると誓ったのを思い出した」と振り返るのは当時妊娠していた主婦(42)。2人の子供と訓練に初参加し、「子供の防災意識も高まったのでは」と目を細めた。
 「坂道に手すりがほしいという意見があった」。平田さんは参加者が何げなく口にした要望や不満を聞き漏らさず、訓練後に早速、他の役員と改善策を話し合った。東日本大震災後の7年で地域の高齢化は一層深刻化している。「1人で歩けない高齢者の避難が大きな課題」。平田さんが表情を引き締めた。

【更新終了】「いのち守る」紙面掲載記事の記事一覧

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