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「心の防災」チーム養成 静岡県、DPAT整備

(2017/7/9 11:30)
DPATの活動について学ぶ精神科医師や看護師ら=2日、県庁
DPATの活動について学ぶ精神科医師や看護師ら=2日、県庁

 大規模災害などで心にダメージを受けた被災者や現地の病院を支えるため、静岡県は本年度から、災害派遣精神医療チーム(DPAT)の養成に取り組んでいる。DPATは東日本大震災を教訓に、国が全国統一的に整備を進める組織。南海トラフ大地震が想定される静岡県は、被災地で活動できるチームを育てると同時に、DPATの活動を理解する医療関係者や行政担当者らを増やし、被災時の円滑な支援受け入れにつなげる狙いもある。
 「安否不明の夫が心配で泣いてばかり。食事が喉を通らず、夜も眠れない」。6歳の娘を連れて体育館に避難した33歳の女性が、体調不良で医療救護所に来たら、どんな支援が考えられるか-。2日に県庁で初めて開かれたDPATの研修会。大規模地震が発生した想定で、参加者約90人は7~10人の班に分かれて話し合った。
 この女性の事例について、参加者は「精神科の専門治療ではなく心理的支援が必要」「気持ちを落ち着かせる手助けをする」「必要なサポート情報を提供する」など、DPAT以外の支援機関へ引き継ぐ方法も検討した。
 DPATは、精神科医師と看護師、事務職員を基本に、現地のニーズに応じて薬剤師や保健師なども加わる。発災直後から現地に入り、被災地の病院と避難所を中心に支援を行う。研修では、熊本地震の実事例からDPAT活動の流れを模擬体験した。
 災害時に求められるのは、被災病院と発災前からの患者への支援だけにとどまらない。災害のストレスによって新たに精神的問題が生じた被災者や、災害支援のストレスにさらされた医療・保健業務従事者への心のケアも必要になる。

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