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災害時「ご近所」が力に 介護施設、防災対策を見直し

(2016/10/23 11:05)
車座になって非常時に対応について佐々木盛次区長(左から3人目)と話し合う二宮貴美子さん(右から1人目)=15日、裾野市石脇
車座になって非常時に対応について佐々木盛次区長(左から3人目)と話し合う二宮貴美子さん(右から1人目)=15日、裾野市石脇

 8月の台風10号で岩手県岩泉町の高齢者グループホームの入所者9人が犠牲になった豪雨被害を受け、県内の介護保険施設が防災対策の見直しを進めている。施設に入所する高齢者は寝たきりや認知症の人など「災害弱者」が多く、人員が少ない夜間の避難など施設側が難しい対応を迫られるケースがある。巨大地震や風水害など備える災害の種類もさまざま。いかに災害弱者を守るか。ヒントは「ご近所」にありそうだ。
 裾野市石脇の「グループホームふれあい裾野」は、すぐそばに黄瀬川が流れていて、同市の防災マップでは河川が氾濫した場合、施設は50センチ未満浸水すると想定される。
 施設管理者の二宮貴美子さん(65)は「(岩手県岩泉町の)台風10号の被害は、防災対策を見詰め直すきっかけになった」と振り返る。厚生労働省の通知を受けて事業継続計画(BCP)の見直しを進め、風水害を含めた非常災害対策についても改訂中だ。
 防災対策を考える上で、二宮さんは「ご近所付き合い」の大切さを実感したことがある。2010年9月、台風9号による豪雨で黄瀬川の水位が上昇し、氾濫する恐れが出た。近所からの「いざとなったら避難したい」との依頼を受け入れると、水害に備えて地域住民が集まり施設の玄関に土のうを積んでくれたという。同市石脇区の佐々木盛次区長(69)は「いざとなったら、お互いさま。地域で助け合うのが大切」と話す。二宮さんは「入居者の顔を覚えてもらうような関係性がこれからも大切」と語った。地区の防災訓練に参加したり、施設主催のイベントに地区住民を招いたりして「地域の絆」づくりに励んでいる。

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