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高齢者に「命つなぐ食事」 関連死防ぐ日常備蓄

(2016/8/14 11:10)
防災食の調理について社会福祉施設担当者を指導する静栄DATの寺田直哉中部ブロックリーダー(中央)=7月11日、静岡市駿河区の県男女共同参画センター「あざれあ」
防災食の調理について社会福祉施設担当者を指導する静栄DATの寺田直哉中部ブロックリーダー(中央)=7月11日、静岡市駿河区の県男女共同参画センター「あざれあ」

 適切な食事で大規模災害後の関連死から高齢者らを守ろうと、静岡県栄養士会の災害支援チーム「静栄DAT」が、県内の社会福祉施設の事業継続計画(BCP)づくりを支援する活動を進めている。“命をつなぐ食事”は日ごろからの備えが重要で、静栄DATは「今すぐできることから実践してほしい」と呼び掛ける。
 想定される南海トラフ巨大地震が起きれば、外部からの支援物資が届くのに1週間程度かかる可能性がある。静栄DATの指導担当者は「栄養を取れない人から体力が落ち、健康状態が悪化する」と食事の重要性を強調する。
 まず、大切なのは水分とエネルギー。食事対応は災害発生直後から必要で、施設ごと水と主食になる食料の備蓄をしておかないと、利用者らの命の危機に関わる。同時に、災害用トイレの準備も大事。熊本地震で相次いだエコノミークラス症候群を懸念し、「『トイレに行きたくない』と水分や食事を我慢する人がいては、元も子もない」と同担当者は指摘する。
 被災生活が長期化した場合、食事の重要性はさらに増す。慢性疲労や体調不良者を出さないためには、タンパク質やビタミン類、鉄分などをバランス良く摂取したい。
 食料の備蓄方法で推奨するのは、備蓄食料を日ごろの食事から利用し、使用した分を買い足して補うローリングストック。乾パンや缶詰などだけでなく、日持ちする野菜や果物に加え、調味料なども備蓄すれば、提供するメニューが多彩になる。同担当者は「食料品リストをつくった上で、消費期限を一覧表で管理し、無駄なく計画的に食材を利用することが大事」とポイントを挙げる。

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