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ちきゅう、岩石試料を採取 JAMSTEC、南海トラフ掘削終了

(2019/3/2 07:41)

 海洋研究開発機構(JAMSTEC)は1日、地球深部探査船「ちきゅう」を使って紀伊半島沖の南海トラフ巨大地震発生帯直上で進めていた掘削を終了したと発表した。プレート固着域の上方でひずみエネルギーをためている領域の可能性がある地層の岩石コア試料の採取に成功したことを明らかにした。
 試料は海底下2836・5~2848・5メートルで採取した。科学掘削としては世界最深部からのコア試料採取になるという。今後、地質構造などを分析し、ひずみ蓄積領域のものかどうかを確かめる。
 ちきゅうは2018年10月に清水港を出港し、海底下5200メートル付近にあるプレート境界への初到達を目指して掘削を進めていた。しかし、複雑な地層で掘削が難航し、プレート境界到達は断念。代わりに、巨大地震を引き起こすひずみエネルギーが蓄積されている領域の試料採取を目指すことにしていた。
 2月21日に試料の採取・掘削を終了。今後は南海トラフの海溝軸近くでの掘削調査などを行った後、3月31日までに清水港に帰港する予定。JAMSTECの倉本真一地球深部探査センター長は都内で開いた説明会で「巨大地震の発生メカニズムを解明するために、今回の掘削を検証し、次もやりたい」と再挑戦に意欲を示した。

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