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津波胸壁にアクリル窓で大筋合意 静岡・用宗漁港景観問題

(2018/12/31 08:04)
行政と地元住民が胸壁の在り方について議論した説明会=12月中旬、静岡市駿河区の用宗公民館
行政と地元住民が胸壁の在り方について議論した説明会=12月中旬、静岡市駿河区の用宗公民館

 静岡市駿河区の用宗漁港をコンクリートの胸壁で囲む津波対策を巡り、地元の一部住民が景観への配慮を訴えていた問題で、市と用宗町内会は30日までに、胸壁にアクリル製の窓を部分的に埋め込む計画で大筋合意した。市は2018年度内に着工する予定。
 市は当初、胸壁を全てコンクリートにする計画を立てていた。県の第4次地震被害想定で示された発生頻度が比較的高い「レベル1」の津波による浸水を防ぐための事業で、地盤が低い港の西側は地面から2メートルの高さの壁が必要になる。一部の住民は港の景観が損なわれるとして、西側の壁の全面をアクリル製にするよう求めていた。
 市は「建設費が高くなり、将来的なメンテナンス費もかさむ」として全面をアクリルとすることに難色を示し、一部に「窓」として組み込む折衷案を提示。計3回開催した説明会で、窓の大きさや配置について住民と議論し、合意への筋道を付けた。
 市は住民の意見を反映させた計画を用宗町内会に提示した。今後、地元側から新たな要望がなければ、計画が確定する。
 当初、市は11月上旬の着工を予定していたが、地元への事前説明が不十分だったことから見合わせていた。同町内会の前田篤史副会長(69)は「もっと早い時期から説明があれば、当初の計画通り着工できたはず」と指摘としながらも、「協議して良かった」と述べた。
 胸壁は3年間かけて整備する。一部をアクリルにすることにより総工費は約4千万円増え、約4億円になった。市水産漁港課の小川雅弘課長は「きちんと住民に説明する重要性を改めて認識した」と話した。

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