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低重心、ノーパンク 浜松の有志ら「災害に強い自転車」開発

(2018/11/24 07:29)
開発中の自転車を囲む関係者=22日、浜松市中区の静岡文化芸術大
開発中の自転車を囲む関係者=22日、浜松市中区の静岡文化芸術大

 浜松市の自転車愛好家らでつくる「浜松自転車協会」と静岡文化芸術大(同市中区)が、災害時の生活を支える自転車の開発に取り組んでいる。女性や高齢者らの負担を軽減する工夫を施しているのが特徴で、24日に同市中区の鴨江アートセンターで開く「はままつ市民自転車フォーラム」で公開する。
 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の住民と交流がある同協会の池谷道浩事務局長は「復旧作業に男性が駆り出され、女性や高齢者が水などの重たい物資を運ぶのに相当苦労した。自転車でその負担を少しでも軽減できれば」と思い、自転車の開発を始めた。
 開発には、同大デザイン学部の服部守悦教授と田村優一さん(3年)が協力している。14インチの小さなタイヤを装着し、足元に20リットル入りポリタンクが載る大きな荷台を設けた。服部教授は「力が弱い女性でも少し持ち上げるだけで荷台に載せられる。運転に安定性を持たせるためにも重心を低くした。運転できなくても台車代わりに使える」と説明する。前後輪の上にも荷台を設置し、悪路でも走行できるノーパンクタイヤを装着するという。
 デザイン担当の田村さんは「多くの人に見てもらい、改良すべき点などの意見が聴きたい」と話す。
 東日本大震災では、車で津波から逃げようとした多くの人が渋滞にはまり、逃げ遅れた。高台につながる道は一本道というケースが多いため、「自転車なら途中で立ち往生することはなく、助かった命があっただろう」と池谷事務局長は語る。同協会の宮沢総介会長も「災害時の自転車の有効性を知ってもらいたい」と話し、開発した自転車の商品化を検討したいという。
 フォーラムは午前10時から。沿岸部から市中心部までを走る津波避難体験走行会やシンポジウムを開く。詳細は同協会ホームページ<https://hamamatsujk.jimdo.com>へ。

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