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「ちきゅう」掘削開始 紀伊半島沖、海底下5200メートル

(2018/11/20 07:35)
今回の掘削開始位置(海底下2890m)
今回の掘削開始位置(海底下2890m)

 掘削による人類初の巨大地震発生帯(固着域)のプレート境界到達を目指して10月に清水港を出港した地球深部探査船「ちきゅう」は18日、紀伊半島沖で本格的な掘削を開始した。海洋研究開発機構(JAMSTEC)が19日、明らかにした。水深2千メートルの場所でユーラシアプレート側の地層を掘削し、海底下5200メートル付近に沈み込んでいるとみられるフィリピン海プレートとの境界を目指す。
 JAMSTECによると、18日、ちきゅうからつるした掘削ドリルがこれまでに掘削した孔の底付近の海底下約2890メートルに達し、掘削を開始した。今後2千メートル以上掘り下げ、順調にいけば2019年3月、人類で初めて“プレート境界の石”を採取したちきゅうが清水港に帰る見込み。
 10月10日に清水港を出たちきゅうは、同13日に現場海域に到着。水深2千メートルの海底にある孔の入り口に天然ガスや石油の噴出防止装置(BOP)を設置したり、ちきゅうと掘削孔の連絡通路となる「ライザーパイプ」をつなげたりする準備作業を慎重に行っていた。
 今回の掘削は07年に開始した国際プロジェクトの集大成。南海トラフの地震発生メカニズムの解明や、次の巨大地震がどれだけ差し迫っているかを推測する研究などに役立つと期待されている。

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