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西日本豪雨「災害医療の課題は」 被災地支援の医療者に聞く

(2018/8/12 12:00)
巡回診療に向かう静岡赤十字病院の救護班ら=7月中旬、広島県呉市(同病院提供)
巡回診療に向かう静岡赤十字病院の救護班ら=7月中旬、広島県呉市(同病院提供)
被災した歯科医院の状況を確認する柳川忠広会長(奥)=7月中旬、岡山県倉敷市(柳川会長提供)
被災した歯科医院の状況を確認する柳川忠広会長(奥)=7月中旬、岡山県倉敷市(柳川会長提供)

 200人以上の犠牲者を出した7月の西日本豪雨。猛暑の中での復旧作業は困難を極め、1カ月が過ぎた今も避難生活を送る人たちがいる。近年の大規模災害で、被災後に避難生活のストレスや持病の悪化で死亡する「災害関連死」が注目され、被災後の心身両面での健康管理の重要性が認識された。今回の豪雨災害の被災地で医療支援に当たった静岡県内の医療関係者に、被災地の医療・健康支援の現状や課題を聞いた。
 静岡赤十字病院の救護班は広島県呉市安浦地区で救護所活動や巡回診療を行った。「出発前は情報が無かったが、現地では情報共有されていた」。救急科の青木基樹医師(42)は振り返る。救護班は、避難所の掲示板と、被災者らが発信する情報から、医療介入できていない地域を診療して回った。ライフラインの復旧に加え、地元薬剤師会や開業医の動きも早く、薬剤や医療物資の供給に大きな問題は無かったという。
 救護所を訪れる人たちが訴えた症状の多くは、片付け作業中のけがや砂ぼこりによる目の痛み、慢性疾患など。簡単な処置で済んでも、話をしていると涙を流す人やサイレンの音に敏感になっている人もいた。新潟県中越地震や東日本大震災でも医療活動を行った看護師の鈴木直子さん(47)はこれまでの経験を踏まえて、「症状の程度にかかわらず、誰かに『大丈夫』と言ってもらいたい様子だった」と被災者の心のケアを課題に挙げた。

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