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語り部、切実な助言 東日本大震災「むすび塾」講演会

(2018/6/10 23:00)
語り部による被災体験が話された「むすび塾」の講演会=2日、静岡市駿河区の静岡新聞社・静岡放送本社体育館
語り部による被災体験が話された「むすび塾」の講演会=2日、静岡市駿河区の静岡新聞社・静岡放送本社体育館

 静岡新聞社と河北新報社(仙台市)が2日に静岡市駿河区で共催したむすび塾の講演会「東日本大震災を忘れない―被災体験を聞く会」では、東日本大震災で被災した宮城県出身の語り部3人がそれぞれの壮絶な体験談を語り、南海トラフ巨大地震が懸念される静岡県の聴衆に防災意識を持ち続ける大切さなどを訴えた。語り部3人が静岡県民に「伝えたいこと」として呼び掛けた切実なアドバイスを紹介する。

 ■消防団指示従って 会社員、消防団員 柴崎智和さん
 震災当時35歳。故郷のあまりの被害の大きさに言葉を失いながらも、消防団員として自衛隊や警察よりも早く生存者の捜索を開始した。がれきの山に捜索を阻まれながらも、5遺体を発見し、収容した。無事を願っていた自身の父親は遺体で見つかった。42歳、仙台市若林区。

 災害に油断は禁物。3月9日の地震で津波注意報が出たが、私の地域の人はほとんど避難しなかった。2日後の地震でも大した津波は来ないだろうと、油断する要因になった。
 災害時にどう行動するか家族で話し合っておいてほしい。渋滞にはまった車内で後悔した。携帯はつながらず、安否確認はおろか落ち合うこともままならない。その不安、焦りは本当に苦しい。
 消防団活動の理解と協力もお願いしたい。「避難して」という呼び掛けに素直に応じてほしい。1人に時間を費やせば、皆に呼び掛けるのが難しくなる。震災時、消防団員は津波に追われながら活動するという緊迫状況に置かれた。死亡・行方不明になった消防団員は254人に上る。
 震災を忘れないでほしい。7年2カ月が過ぎ、悲惨な記憶だけでなく、災害への危機意識の薄れを危惧している。被災者自身でさえ、そう思う。忘れないため、とにかく誰かと震災の話をしてほしい。

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