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津波の恐怖“自分事”に 防災「むすび塾」、静岡で模擬避難訓練

(2018/6/4 08:10)
避難訓練を終え、意見交換をする地元参加者や東日本大震災の語り部ら=3日午前、静岡市駿河区の静岡広野病院
避難訓練を終え、意見交換をする地元参加者や東日本大震災の語り部ら=3日午前、静岡市駿河区の静岡広野病院

 静岡新聞社と河北新報社(本社・仙台市)が共催する防災ワークショップ「むすび塾」が3日、静岡市駿河区の広野地区で開かれた。地域住民10人が模擬的に避難訓練を試行し、東日本大震災の語り部や有識者と意見交換した。語り部と交流して津波の恐怖が“自分事”になった地域住民からは「夜間や子供だけの訓練もやりたい」「自分たちで道路地図を作ってみたい」などさまざまなアイデアが上がった。
 語り部は前日の講演会「東日本大震災を忘れない~被災体験を聞く会」で壮絶な体験談を語った会社員柴崎智和さん(42)=仙台市若林区=、岩手大4年福田栞さん(21)=宮城県多賀城市出身=、元保育所長林小春さん(66)=同県気仙沼市=。東北大大学院で避難行動などを研究する牧野嶋文泰研究員と静岡大防災総合センター長の岩田孝仁教授も助言者として加わった。
 広野地区は人口約5200人。用宗漁港や人気の公園があり、交流人口も多い。町内の半分以上が津波浸水区域にあるため、日ごろから防災訓練に力を入れている。避難訓練は南海トラフ巨大地震を想定し、地元の親子など4組が参加。語り部が見守る中、漁港から長田南小への避難と、難破船型の遊具がある海岸公園から静岡広野病院に避難する2通りの訓練を繰り広げた。
 訓練後、住民と語り部、助言者など14人が車座になって訓練の検証や地域課題を洗い出す「語り合い」を開き「都市型津波への備えと課題」「地域でできる取り組み」などをテーマに意見交換した。
 語り部は広野地区の景色が仙台市などの沿岸と似ていると指摘し「海と川から来た津波に挟まれ、逃げ場が無くなる可能性も想定して」「道が狭いので避難した車で渋滞すると徒歩での避難も妨げることになる」などとアドバイスした。
 むすび塾は河北新報社が2012年に始め14年から全国の地方紙とも連携している。

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