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水害防災・県説明会 要配慮者施設、関心高まらず

(2017/2/7 08:10)

 2016年8月の台風10号で岩手県岩泉町の高齢者グループホーム利用者9人が死亡した水害を教訓として、静岡県と国土交通省などが高齢者、障害者といった要配慮者利用施設の被害防止を目的に14日から初開催する説明会への関心が低調だ。県は約6500施設に通知したが、申し込みは定員のわずか1~2割。県担当者は「災害の教訓を伝え、被害の防止につなげたい」と呼び掛けを強めている。
 河川の氾濫が引き起こした岩泉町の水害は、いかに施設側に警戒すべき情報を伝え、利用者の避難につなげるか―との課題を浮き彫りにした。被災施設では、行政からの避難情報が管理者に正確に理解されず、避難マニュアルもなかった。
 県や国交省は近年の豪雨被害を受け、管理する河川で最大規模の降雨を想定し、洪水浸水想定区域を広げる方向で見直している。集中豪雨は増加傾向で、施設側の備えの強化の重要性も増している。
 こうした情勢を踏まえ、県は1月半ば、所管部局を通じて対象施設に文書を送り、説明会への参加を募った。しかし、反応は鈍く、申し込みは伸びていない。県担当者は「ぎりぎりの人数で運営している施設も多い。職員の参加自体が難しいのかもしれない」と話す。施設が河川から離れている場合など水害への危機感が不十分な可能性もあるとみている。
 県土木防災課の大滝和広課長は「利用者が迅速に避難できるよう、行政が出す河川や気象などの防災情報への理解を深めてもらいたい」と話し、積極的な参加を促している。

 ■2、3月 4会場で計7回
 水害・土砂災害への備えに関する要配慮者利用施設の管理者向け説明会は、2、3月に県内4会場で計7回開催する。県は雨量や河川水位をウェブ上で確認できる「県土木総合防災情報システム(サイポスレーダー)」を紹介し、静岡地方気象台も防災気象情報について説明する。
 説明会は各会場とも同内容。参加申し込みは開催前日まで、県土木防災課<電054(221)2249>で受け付ける。日時と会場は次の通り。
 2月14日午後1時半~3時半 沼津市民文化センター▽同15日(1)午前10時~正午(2)午後1時半~3時半 アクトシティ浜松(浜松市中区)▽同23日(1)午前10時~正午(2)午後1時半~3時半 静岡市民文化会館(同市葵区)▽3月16日(1)午後1時~2時45分(2)午後3時~4時45分 県下田総合庁舎(下田市)

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