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熊本地震、教訓どう生かす HUG考案 倉野康彦さんに聞く

(2016/10/13 07:45)
避難所運営ゲーム「HUG」を説明する倉野康彦さん=11日、磐田市
避難所運営ゲーム「HUG」を説明する倉野康彦さん=11日、磐田市

 震度7を観測した熊本地震の発生から14日で半年を迎える。地震に備える意識が十分でなかった被災地では、避難所運営に混乱が生じ、復旧・復興にも遅れが出た。避難所運営ゲーム「HUG(ハグ)」を考案し、本年度の日本災害情報学会で「広井賞」を受賞した県地震防災アドバイザーの倉野康彦さん(60)=磐田市=に、熊本地震の教訓をどう生かすべきか聞いた。
 ―被災地を視察して気付いた点は。
 「4月と5月に合わせて1週間ほど、熊本県内の避難所を見て回った。行政職員がすべてを取り仕切っていた避難所がほとんどだったが、西原村の河原小では職歴や年齢に合わせて避難者の特技を生かした役割分担で主体的な運営を行っていた。避難所を住民自身で運営できれば、行政職員は復旧・復興に向けた業務に専念できる。住民も助け合いの精神が育ち、生活再建へ前向きになれるのでは」
 ―HUGを考案した狙いは。
 「避難所運営はマニュアルだけあっても駄目で、練習が必要。具体的な事例がないと災害後の状況をイメージできない。また、HUGで避難所運営の混乱ぶりや大変さを体験すれば、災害時に知識を持ち寄って協力し合うことができる」
 ―HUGを有効に活用するポイントは。
 「実際の指定避難所の敷地図や間取り図を使うと効果が高い。例えば、仮設トイレの設置を考えた時、雨にぬれずに行き来でき、電気復旧後に照明を付けられる場所などと、具体的な条件から話し合うことができる。多くの住民にHUGの体験を呼び掛け、各地域の実情に合わせた備えを進めてほしい」

 <メモ>HUG 避難所運営を疑似体験するゲーム。複数のプレーヤーが避難所の図面を囲み、次々に読み上げられるカードに示された避難者の事情や刻一刻と変わる状況を考慮しながら課題の解決に取り組む。ペット連れの家族や要支援者、外国人観光客を受け入れたり、トイレや給水車の配置、食料の配布方法を決めたりする。

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