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新東名最高速度110キロ試行1年 区間拡大や120キロ視野

(2018/10/31 08:42)
110キロの対象区間を走行する乗用車やトラック。人身事故は前年を下回るペースで推移している=30日午後、島田市の新東名高速道
110キロの対象区間を走行する乗用車やトラック。人身事故は前年を下回るペースで推移している=30日午後、島田市の新東名高速道

 新東名高速道の新静岡―森掛川インターチェンジ(IC)間で最高速度が試験的に時速110キロに引き上げられてから11月1日で1年。対象区間の人身事故は前年を下回り、静岡県警や警察庁は今後、区間拡大や120キロへの引き上げを本格的に検討する。一方、ドライバーからは通行車両の速度差やあおり運転への懸念がくすぶり、今後も事故抑止が最重要課題になりそうだ。
 「通行車両が少なく走りやすい。全線で120キロにしてほしい」。30日、家族で東京に向かっていた静岡市葵区の男性会社員(41)は最高速度のさらなる引き上げに期待を寄せた。横浜市の自営業田中剛史さん(58)も「もともと100キロ以上で走る車が多く、実態と合っていなかった。到着時間が早まり、東名より新東名を選ぶようになった」と話した。
 一方、不安を口にするドライバーも。大型トラックの男性運転手(61)=神戸市=は「速度差が広がり、車線変更時に神経を使うようになった。後ろから乗用車にあおられることも多い」と打ち明けた。
 大型トラックの最高速度は80キロのまま据え置かれた。県トラック協会は「速度差の拡大で事故が増えたという認識はない」と分析する一方、「片側2車線と3車線の区間が混在し、進路変更時に事故のリスクがある。できるだけ早く3車線化を」と要望する。
 これまでに対象区間で発生した死亡事故は1件。3月に掛川市で大型トラックが渋滞中の車列に追突し、乗用車の女性が死亡した。県警は事故抑止に向け、速度超過や車間距離不保持違反などの取り締まりを強化してきた。
 新東名の県内区間は時速120キロでも安全に走行できるようカーブや勾配が緩やかに設計されている。県警はこれまで「少なくとも1年間は試行を続ける」と説明していて、事故発生状況や実勢速度の変化といったデータを分析し、今後の対応を決める方針。

 ■速度引き上げで利用効果高める
 最高速度の引き上げは実勢速度と規制速度のギャップを埋め、高速道路の利用効果を高めるのが狙い。新静岡―森掛川インターチェンジ(IC)間の上下線約50キロは、片側3車線の割合がほかの区間よりも多く、1キロ当たりの交通事故率が低いことなどから対象に選ばれた。
 110キロの対象車両は普通乗用車や軽乗用車、バス、中型トラック、125CC超のバイクなど。大型トラックは貨物の積載量によって走行が不安定になる場合があることなどから、80キロのまま変更していない。

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