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静岡市2庁舎、浜岡原発に疑いある装置 免震・制振改ざん 

(2018/10/18 07:43)
データ改ざんの疑いがあることが分かった免震装置=17日午後、静岡市駿河区の市消防局・駿河消防署
データ改ざんの疑いがあることが分かった免震装置=17日午後、静岡市駿河区の市消防局・駿河消防署

 油圧機器メーカーのKYBと子会社が地震の揺れを抑える免震・制振装置の性能検査データを改ざんしていた問題で、静岡県内でも17日、静岡市の2庁舎や中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)にデータ改ざんの疑いのある装置が取り付けられていたことが分かった。国土交通省はデータ改ざんの疑いのある県内の装置は免震用57件、制振用2件と公表しているため、静岡市や中電はこれらに含まれるか確認を急いでいる。
 静岡市では、同市葵区の市上下水道局庁舎と同市駿河区の市消防局・駿河消防署に問題の装置が取り付けられていたことが、市への取材で分かった。
 市建築総務課によると、2015年12月完成の上下水道局庁舎は壁に設置する制振装置224基を、15年3月完成の同消防署は地下に設置する免震装置12基を、それぞれ完成時から使用している。いずれもKYB子会社のカヤバシステムマシナリーの製品で、国土交通省が検査データの書き換えによる不適合な製品として公表している型式や認定番号と一致した。
 市はKYB側と連絡が取れておらず、現時点では、建設の際に求めた耐震性能に達していないかどうか確認は取れていない。今後、KYB側に現地確認などを求め、不正な装置と確認されれば、交換を含めた対応を要請する方針。
 県内ではこのほか、裾野市役所本庁舎の免震装置がKYB製であることも分かった。市はデータ改ざんの対象装置かどうか確認している。
 中部電力は同日、浜岡原発の非常用ガスタービン発電機建屋に、KYB子会社の免震用オイルダンパー32基が設置されていると明らかにした。いずれも国土交通省が公表した不適合製品に該当するとみられ、今後の対応を検討する方針。
 中電によると、KYBの不正問題を受けて原発と関連施設を調査したところ、非常用ガスタービン発電機建屋で、国交省が不適合と認定した型式番号と一致する免震用オイルダンパーが見つかった。2015年2月に設置されたという。
 非常用ガスタービン発電機は外部電源や非常用ディーゼル発電機を使用できなくなった場合、原子炉を冷やす注水ポンプに電源を供給する設備。原子力規制委員会の新規制基準に対応する安全対策工事の一環で、原発敷地内の高台(海抜40メートル)に建屋を設けた。

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