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前伊東市長、収賄認める ホテル跡地売買巡る贈収賄初公判

(2018/9/26 08:10)

 伊東市のホテル跡地売買を巡る贈収賄事件で、便宜を図った見返りに業者から1300万円を受け取ったとして、収賄罪に問われた前市長(71)=同市=は25日、東京地裁(永渕健一裁判長)の初公判で「間違いはありません」と起訴内容を全面的に認めた。
 贈賄罪に問われた建設・不動産会社(同市)元社長(48)=同市=も「間違いありません」と述べ、収賄ほう助罪で起訴された会社員の男(50)=川崎市=も大筋で罪を認めた。
 検察側は冒頭陳述で、前市長が2015年7月に不動産会社の事務所に自ら赴き、元社長の男に直接賄賂を要求したことを明らかにした。前市長は受け取った現金を自宅で保管し、車の購入や飲食費に充てたと指摘。また、一部の賄賂について借金の返済として受け取ったように装うよう口裏合わせをしていたことも明らかにした。
 起訴状によると、前市長は現職中の15年8月下旬~9月上旬、不動産会社が所有する跡地を市が購入した取引に関し、便宜を図った謝礼として元社長の男から直接300万円、会社員の男を介して1千万円を受け取ったとされる。

 ■「金の流れ、前伊東市長が主導」
 伊東市を揺るがしたホテル跡地を巡る贈収賄事件で25日に東京地裁で開かれた初公判。検察は冒頭陳述で、元社長の男(48)は、前市長(71)と事前に取り決めた跡地の売却額よりも高額な市の補正予算案が組まれたことで「謝礼を要求される」と覚悟を決めたと指摘。一連の金の流れは当時市長だった前市長自身の主導で行われたことを明らかにした。
 検察によると、前市長と元社長の男は跡地の売却額について2014年暮れに一度は1億9千万円で合意。一方、前市長は購入費として2億1千万円の補正予算を組むよう市幹部に指示し、市は最終的に2億500万円で取得した。差額について前市長は元社長の男に対し、土地購入に便宜を図った謝礼として渡すよう求めた。元社長の男から受け取った300万円についても、当初は同額の商品券での受領を希望するなど一連の行為は具体的かつ計画的だったとされる。
 冒頭陳述では、前市長が仲介役の会社員の男(50)に怒りをあらわにする場面も明らかになった。前市長は1千万円を持参するよう指示したのに、会社員の男は15年8月下旬、500万円を持参。前市長は「なんで500万円なんだ」などと迫った。会社員の男から引き渡し額の減額を求められても取り合わなかったという。

 ■冒頭陳述のポイント
 ・2015年7月、前市長は自ら不動産会社の事務所に赴き、元社長の男に対して直接賄賂を要求
 ・当初は一部を商品券で渡すことなど前市長が具体的に指示
 ・会社員の男からの引き渡し額の減額要求は一切受け付けず
 ・前市長は賄賂を車の購入や飲食費に充てた

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