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不用品拠点「ヤード」適正管理へ 法改正で静岡県など指導強化

(2018/9/22 08:27)
ヤード内に積み上げられたスクラップ。火災の発生が社会問題化し、県内で対策が進む=静岡県東部(静岡県提供)
ヤード内に積み上げられたスクラップ。火災の発生が社会問題化し、県内で対策が進む=静岡県東部(静岡県提供)
不用品の適正管理を求める外国語チラシ
不用品の適正管理を求める外国語チラシ

 ヤードと呼ばれる不用品回収拠点を適正に管理しようという動きが静岡県内で広がってきた。屋外に積み上げられたスクラップの火災が社会問題化し、法改正で不用品の保管状況などを指導しやすくなったことが背景にある。県内の自治体と県警は環境保全措置が十分でない不適正ヤードの是正に向け、対策強化に乗り出した。
 昨年7月、浜松市南区の金属買い取り業者のスクラップ置き場から火柱が上がった。消し止められたのは約9時間後。鉄くずやプラスチックなどの廃材を焼いた。
 こうした火災は全国で相次いでいる。環境省によると、2017年1~8月に全国のヤードで発生した火災は確認できただけで12件。スクラップを海外に輸出するため船に積み込もうとしたところ出火したケースもあった。
 問題を受け、今年4月に改正廃棄物処理法が施行された。使用済み家電などの保管・処分業者に対し、都道府県知事への届け出を義務付けたのが柱。保管する際の高さや囲いの設置、処分時の火災防止といった基準も設けた。
 県内では7月、県や市町、県警でつくる「県不用品回収拠点対策協議会」が発足した。県によると、県内のヤードは約220カ所。合同パトロールや立ち入り検査を通じて保管状況の実態把握を進め、法令違反が確認されれば厳しく取り締まる方針だ。外国人が経営するヤードが多いことから、中国語、韓国語、英語のチラシも活用して法令順守を求める。
 協議会事務局の県廃棄物リサイクル課は「不用品が適正に保管されなければ、有害物質の漏出など環境面の問題も生じる。関係機関の情報共有を進め、対策を講じていきたい」としている。

 ■家庭、事業所から…リサイクル義務の家電も
 火災が相次いでいるのは金属類やプラスチック、使用済み家電などの混合物で、雑品スクラップとも呼ばれる。一般家庭や事業所から排出された不用品が業者に流れ、ヤードで一時的に保管されているという。
 中には家電リサイクル法でメーカーに回収が義務付けられているエアコンやテレビ、冷蔵庫といった家電が含まれているケースも多い。スクラップは主にばら積み船で新興国などに輸出され、解体、選別作業が行われているとみられる。
 使用済み家電は金や銀などの資源を多く含むことから「都市鉱山」とも呼ばれ、リサイクル率をどう高めていくかが課題になっている。

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