静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

静岡・清水区の薩埵峠、代替道路整備求め地元活発

(2018/7/26 08:33)
台風21号の影響で通行止めになった東名高速道(右)と国道1号バイパス。周辺道路が大渋滞に陥り、住民の生活に大きな支障を来した=2017年10月23日、静岡市清水区の薩埵峠周辺(国交省静岡国道事務所提供)
台風21号の影響で通行止めになった東名高速道(右)と国道1号バイパス。周辺道路が大渋滞に陥り、住民の生活に大きな支障を来した=2017年10月23日、静岡市清水区の薩埵峠周辺(国交省静岡国道事務所提供)
国道1号バイパスの代替道路整備を求める署名活動を実施する静岡青年会議所のメンバーら=JR静岡駅北口地下広場
国道1号バイパスの代替道路整備を求める署名活動を実施する静岡青年会議所のメンバーら=JR静岡駅北口地下広場

 国道1号バイパスや東名高速道など日本の交通の大動脈が沿岸部に集中する静岡市清水区の薩埵峠。災害時の通行止めに伴う交通の混乱や経済損失を軽減しようと、代替道路の整備を求める民間の動きが活発化している。地元自治会は国土交通省静岡国道事務所や静岡市に要望書を提出。民間団体も署名活動を開始した。関係者は「地元だけではなく国全体の問題。災害に強い道路網を構築するため今から議論を開始しなければ」と訴える。
 2017年10月、台風21号が非常に強い勢力を保ったまま本県を襲った。薩埵峠周辺には高潮と高波が押し寄せ、東名高速道と国1バイパスは上下とも通行止めになった。薩埵峠を境に静岡市は事実上分断され、周辺道路が大渋滞に陥るとともに、地元住民の生活に大きな支障を来した。
 これを受け地元の同区由比、蒲原地区では交通網の拡充を求める住民の声が大きくなった。18年2月に両地区の連合自治会が静岡市と国交省静岡国道事務所に国1バイパスの代替道路整備を求める要望書を提出。田辺信宏市長は「国のお金がつくなら市も全面的に向き合う」とした上で、「市と国が大同団結する構えの中でなるべく早く整備開始にこぎつけたい」と応じた。
 民間団体にも動きが広がっている。静岡青年会議所(JC)は3月から、代替道路整備を求める署名活動を開始。JR静岡駅など市内各地で運動を展開し、これまでに約3千人の署名を集めた。静岡JCの高柳真太郎さんは「日本の東西を結ぶ大動脈。人とモノの流れが確保されることで経済的に発展し、人口増につながる」と強調する。署名活動は10月まで行い、国交省に提出する予定。
 市と地元自治会、静岡JCは5月下旬、代替道路の在り方を検討する勉強会を初めて開催。地方議員も交えて災害時の状況を共有した。市道路計画課の担当者は「継続的に話し合い、今後の方針や課題を整理していく」と話している。

 <メモ>薩埵峠 静岡市清水区由比地区と興津地区にまたがる峠。歌川広重の「東海道五十三次」で富士山を背景に描かれた名所として知られる。急斜面と海の間の狭い土地に国道1号バイパスなどの幹線道路やJR東海道線が通る。国交省静岡国道事務所によると、国1バイパスを通行する車両数は1日当たり約6万台。地震や大雨による地滑りや越波で繰り返し通行止めになるなど、災害時の混乱が目立つ。現在は地下水位を下げるなどして地滑りを防ぐ対策事業が進められている。

静岡社会の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト