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袴田さん弁護団が特別抗告 最高裁に「DNA鑑定評価誤り」

(2018/6/19 07:59)
最高裁に特別抗告する手続きを終えた後、会見する西嶋勝彦弁護団長(中央)=18日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
最高裁に特別抗告する手続きを終えた後、会見する西嶋勝彦弁護団長(中央)=18日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ

 1966年に清水市(現・静岡市清水区)でみそ製造会社の専務一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定した袴田巌さん(82)の第2次再審請求で、弁護団は18日、再審の開始を認めなかった東京高裁決定を不服として、最高裁に特別抗告した。申立書を提出後に東京都内で記者会見した弁護団は、高裁が弁護側DNA型鑑定の信ぴょう性を認めずに決定を出したことについて「結論ありきで、誤解に基づく判断が多い」と批判した。
 11日の高裁決定は、再審開始を認めた2014年の静岡地裁決定が新規明白な証拠とした「『5点の衣類』の右肩の血痕は袴田さんのものではない」とする本田克也・筑波大教授の鑑定を否定。「本田鑑定」が信用できない理由として、鑑定結果の基となる「実験ノートの不存在」などを挙げた。
 これに対し、弁護団は特別抗告申立書の中で「鑑定結果に恣意(しい)的な操作が行われた蓋然(がいぜん)性を示す具体的根拠がない以上、実験ノートの不存在は信用性を減殺しない」と反論した。
 弁護団は会見で「高裁決定は『本田鑑定』を目の敵にしている。昨年9月の鑑定人尋問前に本田教授立ち会いの下で行った弁護団の再現実験についても過小評価している」などと訴えた。
 さらに申立書では、即時抗告審で新たに開示された取り調べ録音テープを分析し、「自白は強要されたもの」と結論付けた専門家の意見書などその他の証拠群について「高裁は短絡的に否定し、明白性なしとした。新旧証拠の総合評価の必要性を説いた白鳥・財田川決定に違反する」と訴えた。
 18日午前、浜松市内で取材に応じた袴田さんの姉の秀子さん(85)は「50年せっかく頑張った。ここでへこたれられない」と話した。

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