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<袴田さん再審、高裁認めず>支援者「信じられぬ」「結論早く」

(2018/6/12 07:14)
再審開始が認められず、会見で思いを述べる袴田巌さんの姉秀子さん(中央)や弁護団=11日午後、東京・霞が関の弁護士会館
再審開始が認められず、会見で思いを述べる袴田巌さんの姉秀子さん(中央)や弁護団=11日午後、東京・霞が関の弁護士会館

 「身柄を拘束しないということで、一安心はしています」。2014年の静岡地裁の決定を覆し、再審開始を認めないとした東京高裁の即時抗告審。袴田巌さん(82)の姉秀子さん(85)は11日、弁護団の記者会見に出席して悔しさをにじませた。残念な結果を受け止めながらも、「次に向かって頑張っていく」と前を向いた。支援者からは結論のさらなる長期化を懸念し、「早く結論を出してほしい」との声が上がった。
 釈放から約4年間、日常に慣れていく袴田さんの様子を見守ってきた秀子さん。高裁でも再審開始を認めた地裁決定が維持されると信じ、「皆さんの祝福を、分からないまでも味わわせたかった」と弟に同行を促した。精神的に不安定な弟を気遣い、まさかの結果には触れることなく「普通に『ただいま』と言って帰りたい」と述べた。
 「浜松 袴田巌さんを救う市民の会」共同代表の寺沢暢紘さん(72)=浜松市中区=は、浜松にとどまった袴田さんの心中を「物言わずして抵抗している」と推測。「弁護団が最高裁に特別抗告しても、審理が先延ばしにされないか心配。とにかく早くやってほしい」と求めた。
 清水・静岡市民の会事務局長の山崎俊樹さん(64)=静岡市清水区=は高裁の決定に「信じられない。ショック」と戸惑いを隠せない様子。再審請求を棄却した一方で、袴田さんを再収監しないとした判断に首をかしげた。
 静岡市清水区横砂東町の事件現場周辺では戸惑いの声が聞かれた。現場跡の住宅には、被害者のみそ製造会社の専務=当時(42)=の長女が4年前まで暮らしていた。その長女も既に亡くなった。近くに住む男性(78)は「袴田さんは多くの支援者に囲まれているのに、遺族は亡くなるまで一人きりだった。草だらけの敷地を見るとむなしくなる」と複雑な胸中をのぞかせた。

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