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袴田さん11日に高裁決定 再審可否、DNA鑑定焦点

(2018/6/10 07:30)

 袴田巌さん(82)の即時抗告審で、東京高裁(大島隆明裁判長)は11日午後、再審開始の可否について決定を出す。静岡地裁の再審開始決定から間もなく4年3カ月。地裁決定の根拠の一つになった弁護側DNA型鑑定の証明力や、袴田さんの自白の信用性などを高裁がどう判断するかが焦点になる。
 争点になっているのは、事件から約1年2カ月後に事件現場のみそ工場の赤みそタンクの中から見つかった「5点の衣類」のうち、シャツに付着した血痕のDNA鑑定の信頼性。本田克也・筑波大教授は独自の「選択的抽出法」を用いて「シャツに付着した血痕は袴田さんのものではない」と結論付け、地裁の再審開始決定のよりどころになった。
 即時抗告審で高裁は鈴木広一・大阪医科大教授に本田教授の鑑定の検証実験を嘱託。鈴木教授は(1)血液由来の細胞を取り出すため使用した「抗Hレクチン」はDNAを溶かす成分を含む(2)血痕付きの布を生理食塩水に浸すだけで血液成分を溶かし出すなどほぼ不可能―などと否定的な見解を示した。
 本田教授の鑑定の評価を巡っては、弁護団が「鈴木教授は本田教授と何一つ同じ条件で実験していない。裁判所の嘱託事項に違反している」、東京高検は「本田教授は自身のDNA型を検出している可能性がある」などと主張し、真っ向から対立している。
 再審開始維持の場合、高検が特別抗告するか否かが焦点。再審開始が認められなければ、袴田さんの再収監の可能性も出る。

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