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「時効債権」で取り立て多発 静岡県内、相談200件超

(2018/3/15 08:05)
「時効債権」の取り立て例
「時効債権」の取り立て例

 金融機関などから不良債権を大量に買い取る債権管理回収業者(サービサー)が、借金を取り立てる権利のある期間を経過した古い債権「時効債権」を安値で買い取り、債務者に対し訴訟や督促によって支払いを請求する事案が静岡県内でも多発している。債務者が主張すれば時効が適用されるが、法律や裁判手続きが分からないと、支払ってしまうケースがあるという。
 浜松市の会社員男性(43)は2017年、約15年前に消費者金融から借りた50万円の返済(時効は5年)の滞りを理由に、サービサーから給料の差し押さえを受けた。返済請求額は遅延損害金名目も上乗せされて約258万円。男性はすぐに市内の司法書士に相談して、差し押さえ停止の申し立てと時効の主張を行った。
 担当した司法書士によると、債権を買ったサービサーは地元の簡易裁判所で支払督促の手続きを行い、この男性には督促状などが届いていた。男性はネットでこのサービサーを調べ、怪しいと感じて書類を開かなかったといい、適切な対応を取らなかったため時効が適用されなかった。男性は「過去の借金に負い目を感じ、現実逃避の思いもあった」と、書類を放置した経過を振り返る。
 この司法書士は「時効を主張しなければ知らないうちに事態は悪化する」と警告する。
 県青年司法書士協議会が会員に向け3月に実施したアンケートでは、県内で時効債権に関する相談は17年に少なくとも205件あった。杉本直人相談会実行委員長は「借金した業者と支払督促を起こしてきた業者が異なるため架空請求と勘違いし、放置してしまうケースもある」と指摘する。一部を返済してしまうと、時効が認められなくおそれがあることにも注意が必要と呼び掛ける。

 ■17日、静岡で相談会 県青年司法書士協議会
 県青年司法書士協議会は17日午前10時から午後4時まで、時効債権に関する緊急無料相談会を静岡市駿河区の県司法書士会館で開く。司法書士が面談に応じ、電話相談も受け付ける。同協議会の青野雅之会長は「裁判所などから通知が来ると驚くが、時効を主張すればすぐに解決できる場合もある。気軽に相談を」と話す。電話相談は<電054(289)5681>へ。

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