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放置自転車、重い撤去費 静岡市で年5600万円

(2017/12/6 07:28)
自転車等禁止区域に指定された歩道に放置された自転車=10月下旬、静岡市葵区の中心街
自転車等禁止区域に指定された歩道に放置された自転車=10月下旬、静岡市葵区の中心街
道路標識にワイヤでくくりつけられた放置自転車=11月下旬、静岡市葵区の呉服町通り
道路標識にワイヤでくくりつけられた放置自転車=11月下旬、静岡市葵区の呉服町通り

 静岡市中心街などで長年にわたり懸案になっている放置自転車の撤去への公費投入に歯止めがかからない。市によると、2016年度に撤去などにかかった費用は葵、駿河両区で5600万円。これまでさまざまな対策を実施してきたが、解決に結び付いていないのが現状だ。近年は道路標識や柵に盗難防止用のワイヤをくくりつける放置自転車が増え、撤去が難しくなるなど新たな問題も発生し、関係者を悩ませている。
 「放置を注意すれば従うが、少しでも目を離すとすぐに別の人が駐輪してしまう。いたちごっこだ」。10月下旬、静岡市の委託を受け、同市葵区の商店街で自転車の放置を監視していた指導員の男性(73)は頭を抱えた。歩道には大量の自転車が無造作に並べられ、多くのスペースを占拠している。道路標識にくくりつけられた状態で、注意を促す札が何枚も貼られた自転車もあった。
 市は放置自転車対策として、条例で駐輪規制、禁止区域を定めている。規制区域では警告してから2時間経過後に撤去、禁止区域では警告後に即時撤去としている。ただ、撤去に当たる人員は限られ、条例通りの対応は困難な状況。指導員も24時間監視はできない。市の担当者は「全地区で毎日撤去すれば、膨大な経費が必要になってしまう」と語る。
 市によると、2016年度に葵、駿河両区で撤去した放置自転車は3096台に上る。撤去などにかかる1台当たりの費用は、人件費や維持管理費が膨らみ上昇傾向にある。市民からは「無料で使用できる駐輪場が少なく、飽和状態になっている。増設するべきでは」との意見が多い。
 放置自転車対策に詳しい大阪大コミュニケーションデザイン・センターの土井勉特任教授は「街角のちょっとした小スペースを生かした20~30台分程度の駐輪場を街中に増やしていくことも必要では」と指摘する。

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