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アスベスト(石綿)国賠訴訟和解 静岡地裁、県内初

(2017/11/18 07:47)
和解決定後に会見をする弁護士ら=17日午後、静岡地裁
和解決定後に会見をする弁護士ら=17日午後、静岡地裁

 富士市のパイプ製造会社でアスベスト(石綿)を扱い、2004年に悪性胸膜中皮腫を発症して死亡した元従業員の男性=当時(66)=の遺族が国に1430万円(弁護士費用含む)の損害賠償を求めた国賠訴訟は17日、静岡地裁(関口剛弘裁判長)で和解が成立した。静岡県内では同日までに計8件が提訴されているが、和解成立は初めて。
 訴状によると、元従業員は1957~61年、同社工場で石綿を扱い、03年9月ごろに発症、04年10月に死亡した。17年6月に提訴した男性の妻は「和解が成立してほっとした。石綿製造加工の現場に適切な規制を行わなかった国には被害者の命の重みをしっかりと受け止めてほしい」などとコメントを発表した。
 石綿被害については、14年の「泉南アスベスト訴訟」の最高裁判決を受け、労働時期や健康被害の状況などの条件を満たせば、国は和解に応じている。国は最大1300万円の賠償金を支払う。
 厚労省は10月上旬、国家賠償を促す個別通知を発送した。静岡アスベスト被害救済弁護団などによると、県内では50人が通知を受け取った。年内に新たに16件の提訴を予定しているという。

 ■提訴し「権利を行使して」 弁護団長ら会見
 アスベスト(石綿)国賠訴訟の静岡県内初の和解を受け、大橋昭夫弁護団長らは17日、静岡市葵区で記者会見し、「まだ国賠訴訟を知らない人も多い。訴訟を起こさないと賠償金をもらえないので、訴訟を起こして権利を行使してほしい」と呼び掛けた。
 提訴の相談は鷹匠法律事務所<電0120(331)348>へ。

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