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墜落空自ヘリの4人捜索 5分前交信に異常なし 遠州灘

(2017/10/18 13:00)
救難ヘリコプターが墜落した現場付近で、筒状のものを回収するゴムボート。右は海上自衛隊の掃海艇=18日午前9時2分、浜松市沖の遠州灘(共同通信社ヘリから)
救難ヘリコプターが墜落した現場付近で、筒状のものを回収するゴムボート。右は海上自衛隊の掃海艇=18日午前9時2分、浜松市沖の遠州灘(共同通信社ヘリから)

 航空自衛隊浜松基地(浜松市)のUH60J救難ヘリコプターが浜松市沖の遠州灘に墜落した事故で、空自や海上自衛隊は18日、航空機や艦艇を現場海域に派遣し、行方が分からない乗員4人の捜索を続けた。空自によると、当日の飛行前点検や消息を絶つ5分前の交信内容に異常はなく、短時間に何らかのトラブルが起きたとみられる。
 行方不明になっているのは機長の3等空佐(42)と副操縦士、機上整備員、救難員。
 空自によると、浜松救難隊のヘリは17日午後5時51分、夜間訓練のため浜松基地を離陸。同57分、空自の管制機関と通常のやりとりをしたのが最後の交信となり、緊急事態が起きたことを知らせることがないまま午後6時2分、浜松基地の南約30キロの海上でレーダーから消え、連絡が取れなくなった。 
 現場で航空自衛隊と書かれたドアやタイヤ、テールローター(後部回転翼)とみられる部品などを発見。搭乗員のものとみられるヘルメット3個も見つかり、うち2個を回収した。小野寺五典防衛相は墜落と判断した。 
 事故機は2015年10月に空自に配備。今年8月末の定期点検でも異常は見つからなかった。 
 18日の捜索は第3管区海上保安本部(横浜)の巡視船艇も加わった。天竜川から浜名湖の海岸線での捜索も開始した。

 ■夜間飛行、操縦に難しさ
 浜松市沖で消息を絶った航空自衛隊のUH60J救難ヘリコプターは、日没後に離陸した直後、夜間訓練中に何らかのトラブルが発生したとみられる。8月に青森県沖で3人が行方不明になった海上自衛隊ヘリの事故も夜間に起き、自衛隊幹部は目視に頼れない中での操縦の難しさを指摘する。UH60Jは陸上自衛隊や海自も運用し、緊急患者輸送で実績を上げてきた「スタンダードな機体」(自衛隊幹部)だ。赤外線暗視装置を備え、ある程度の悪天候でも遭難者の捜索は可能とされるが、1994年12月に北海道の山中で乗員5人が死亡した墜落事故も夜間に発生している。
 北海道の事故の調査報告書によると、奥尻島に向かう途中、気象の変化で飛行障害が発生したため機長がルートを変更。稜線(りょうせん)を通過できると判断して降下を続けたところ、天候で視界が遮られたか、急激な下降気流に巻き込まれたかしたため、山の斜面に衝突した、と推定している。
 8月の青森の事故は、夜間に護衛艦の甲板上で発着を繰り返す訓練中だった。日中と違って目視による状況確認は難しく、計器に頼った手動の操作が必要となる。あるヘリパイロットの自衛官は「夜間の操縦は難易度が格段に上がる」と話している。

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