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静岡県内被爆者「声届いた」 ICAN、ノーベル平和賞

(2017/10/7 07:50)
1列目中央のICANのメンバー3人と記念写真に納まる高校生平和大使の杉本汐音さん(2列目右から3人目)=2015年夏、スイス・ジュネーブ(杉本さん提供)
1列目中央のICANのメンバー3人と記念写真に納まる高校生平和大使の杉本汐音さん(2列目右から3人目)=2015年夏、スイス・ジュネーブ(杉本さん提供)

 広島や長崎の被爆者らと連携して核兵器禁止条約の制定に向けて尽力したNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)がノーベル平和賞を受賞した6日、静岡県内の被爆者らは「核兵器の悲惨さを訴える声が国際社会に届いた」などと歓迎の声を上げた。
 県原水爆被害者の会の鈴木聖子副会長(73)=静岡市清水区=は「ありがたいの一言」とICANの受賞を喜んだ。その上で、広島や長崎の被爆者の高齢化が進み、記憶の伝承が難しくなる現状を憂いながら、「自分たちが生きているうちに、核のない平和な世界を実現したい」と力を込めた。
 太平洋ビキニ環礁で米国が行った水爆実験で被ばくした、焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」の元乗組員池田正穂さん(85)=焼津市=も「自分を含めてビキニでの被ばく者は少なくなり、高齢化している。身をもって体験した核兵器の怖さを訴え続ける」と述べた。
 「核廃絶の取り組みが実を結んだ。自分の活動の追い風にもなる」と喜ぶのは、第五福竜丸元船員らの支援に取り組む生協きたはま診療所長の医師聞間元さん(72)=浜松市中区=。全国組織「核兵器に反対する医師の会」に所属し、ICANの活動を伝えるメール配信も受け取っている。「日本の団体もいつか平和賞を受賞できるように励みたい」と意欲を新たにした。

 ■ICANと交流「勇気づけられた」 18代高校生平和大使の杉本さん(焼津市)
 2015年に第18代高校生平和大使としてスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れた静岡高3年杉本汐音さん(18)=焼津市=は、現地でICANのメンバーと交流した。「若い世代の声を温かく聞いてくれた。核廃絶に向け同じ思いを持つ団体と出会い、勇気づけられた」と振り返った。
 杉本さんは読み聞かせなどで核廃絶を訴え続けている。日本が核兵器禁止条約に参加しなかった今夏、毎年恒例だった高校生平和大使によるジュネーブ軍縮会議でのスピーチが見送られた。
 「核の傘の下で、国として核廃絶を訴えることは難しくても、一人一人の人間は行動できる。受賞を機に、被爆国の私たちが核の恐ろしさを伝える動きが広がればうれしい」と話した。

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