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アスベスト訴訟 静岡県内低調、国が個別通知方針

(2017/10/4 08:11)
アスベスト被害で家族を亡くし、苦しい胸中を語る遺族の女性=静岡県東部
アスベスト被害で家族を亡くし、苦しい胸中を語る遺族の女性=静岡県東部

 アスベスト(石綿)被害の国の責任を認めた泉南アスベスト訴訟の最高裁判決から約3年。厚生労働省は今月から国家賠償を受けられる可能性のある人を対象に、国賠訴訟を促す通知を送る。関係者によると、静岡県内では少なくとも78人が対象とみられるが、現時点で提訴3件、提訴予定2件と動きは低調なまま。弁護団は無料相談を開催するなど周知に力を入れている。
 「風邪すらひかない丈夫な夫が体調を崩してから、あっという間に亡くなった」―。富士市のパイプ製造会社で石綿を吸い、2004年に中皮腫で死亡した元従業員の男性=当時(64)=の遺族の70代女性は唇をかみながら当時を振り返る。女性は現在、静岡地裁で係争中の国賠訴訟の原告だ。
 元従業員の男性は1958年~96年に同社工場で石綿を扱う作業に携わっていた。04年4月ごろ発症し、約8カ月後に死亡した。遺族の女性は「夫が国賠訴訟の対象になることは報道で偶然知った。ほんの最近まで知らなかった」と話す。国が今回、異例の個別通知を出すことについては、被害者遺族救済に向け一定の前進と捉えながらも「対応が遅い」と批判した。

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