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75歳以上の運転免許返納が高水準 静岡県内、生活の足確保課題

(2017/9/12 07:55)

 75歳以上の高齢運転者への認知機能検査を強化した改正道交法は、12日で施行半年。静岡県内でも、75歳以上の運転免許証の自主返納数が過去最高のペースで推移する一方、課題になっているのが制度への理解促進と、免許返納後の生活の足の確保。県警の担当者は「自治体と連携してサポートしていきたい」としているが、課題は山積している。
 「検査の通知が来たが、どうしたらいいのか」―。県警が改正法施行に合わせ、3月13日に開設した高齢運転者相談専用ダイヤルに、7月末までに2891件の問い合わせがあった。最も多かったのは認知機能検査に関する問い合わせで、法改正に戸惑う高齢者は少なくない。県警は、免許の自主返納や相談が増えていることを「高齢者事故の報道などで社会全体の機運が高まった影響も大きい」と受け止めているものの、中山間地など公共交通が発達せず、生活に車が不可欠との理由で自主返納をためらう人も多いとみられる。
 事故を複数回起こした高齢運転者に警察官が免許返納制度を説明したところ、「病院に治療しに行くのに車が必要になる」と、返納に納得しなかったケースがあったという。
 県警は、タクシー運賃割引など免許返納者が受けられる特典の一覧をホームページなどで公開。自治体や医療関係者との連携も進め、「自主返納しやすい環境づくりを進める」としている。
 改正法では、医師に認知症と診断されれば原則として免許は取り消しとなる。しかし、この制度を議論していた警察庁の有識者会議では、一部の専門家から「認知症の程度によっては運転できるのではないか」との意見があった。県警は、高齢運転者から免許を取り上げるとの印象を持たれないよう慎重に議論を進める。
 県警運転免許課によると、県内の75歳以上の免許返納者は1~7月、6446人で、過去最高だった2016年の約1・4倍のペースで推移している。

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