静岡新聞NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • mixiチェック

免許不要、手軽な「ミニボート」 相次ぐ事故、油断は禁物

(2017/1/11 17:10)
専門店で販売されている樹脂製のミニボート=2016年12月下旬、静岡市清水区のきうちボート&フリーハウス
専門店で販売されている樹脂製のミニボート=2016年12月下旬、静岡市清水区のきうちボート&フリーハウス

 船舶免許や検査が不要で、手軽に海釣りを楽しめると人気のミニボート。静岡県内の海上保安部によると、2016年はシーカヤックを含め7隻(12月25日現在)の海難事故が県内で発生し、3人が死亡、1人が行方不明になった。強風の中での操船や救命胴衣の非着用など、安全知識の不足が重大事故につながることが多く、海保などは利用の注意を呼び掛けている。
 静岡市清水区の清水港袖師第1埠頭(ふとう)付近の海上で10月下旬、富士宮市の男性(68)の遺体が発見された。近くからゴム製のミニボートが見つかり、清水海保は男性がボートから海に転落し溺死したとみている。
 1月には御前崎港沖で3人乗りのミニボートが転覆し男性1人が死亡。12月24日には沼津市でも男性が海中に転落して死亡した。死亡した3人はいずれも救命胴衣を着用していなかった。
 清水海保によると、ミニボートは風速6メートル、波高30センチ以上で航行能力が低下する。貨物船や漁船が行き交う港では、大型船が通過する際の波でボートが不安定になったり、航路上でボートと船が交錯するトラブルが起きたりしているという。
 同区のボート専門店「きうちボート&フリーハウス」で扱うミニボートの価格は平均約30万円。木内康之代表は「係留費がかからず軽乗用車でも運べるミニボートが人気」という。同店では購入する客に、船の運び方や操船時の注意事項を直接指導している。
 相次ぐミニボートの事故を受けて、清水海保は他機関との合同パトロールを行うなど注意喚起に力を入れ始めた。同海保は「人気の出艇場所に焦点を当てて安全指導を行う」とし、救命胴衣の着用や、目印となる旗の設置、連絡手段の確保、気象状況の把握などを呼び掛ける。

 <メモ>ミニボート 全長3.33メートル未満、エンジン出力2馬力未満の小型ボート。2003年度の規制緩和で、小型船舶操縦免許の取得や船舶検査が免除された。日本小型船舶検査機構の推計によると、全国で毎年約4000~5000台が出荷されている。

静岡社会の記事一覧

ロード中 関連記事を取得中...

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト