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サクラエビ資源管理、ICT活用 県が研究、群れの数量推定へ

(2019/2/13 07:40)
群れの大きさ、密度から算出した数量を色で表したシラスの魚群マップ。サクラエビへの応用を目指す(静岡県水産技術研究所提供)
群れの大きさ、密度から算出した数量を色で表したシラスの魚群マップ。サクラエビへの応用を目指す(静岡県水産技術研究所提供)

 記録的不漁に陥っている駿河湾のサクラエビの資源回復に向け、静岡県は今春から情報通信技術(ICT)を活用した資源管理の研究に乗り出す。魚群探知機で得られる情報を解析し、群れの大きさや密度からサクラエビの数量を計算式で推定する。資源量の増減を把握することで適切な漁獲上限の設定を可能にし、サクラエビの持続的な利用につなげる。
 調査船に取り付けた高精度の計量魚群探知機でサクラエビの群れの大きさと密度を調べた後、実際の漁獲量と比較。データを解析し、群れの大きさと密度から数量を算出する関係式を明らかにする。サクラエビ漁船の協力も受け、魚群探知機で得られたデータが陸上のクラウドサーバーへ自動送信されるシステムを整える。実用化できれば駿河湾の広範囲で同時に資源量の調査が可能になる。
 県水産技術研究所(焼津市)は既にクラウドサーバーを完成させ、由比、蒲原、大井川各地区の12隻の漁船に機材も取り付けた。実施されれば3月の春漁からデータ収集をスタートさせる。将来的には春と秋の漁期前に資源の増減を数値化し、漁業者が漁の可否や漁獲上限の設定などを判断する客観情報として提供する考えだ。
 群れの大きさ、密度から数量を出す手法は県と北海道大、東京海洋大が共同研究を進め、既にシラスでは群れの数量を色の濃淡で表す魚群マップの作製にこぎつけた。サクラエビに応用した事例は今までにないが、同研究所の小林憲一上席研究員は「理論上は可能。まだ分からないが、シラスでできるならサクラエビでもできるのではないか」とみている。

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