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駿河湾の生物活用「マリンバイオ」 静岡県が産業構想

(2018/11/11 07:28)

 静岡県は海洋生物由来の「マリンバイオテクノロジー」を活用した新産業創出に向け、26日に県内産業界を交えた振興ビジョン策定の検討協議会を設立する。構想では中核推進拠点として「MaOI-PARC(仮称、マオイ・パーク)」を設置する方針で、水産や食品、創薬などの分野を軸に、多様な産業への応用を視野に入れる。
 推進拠点のマオイ・パークは、県水産技術研究所(焼津市)などとの機能分担を図りながら、研究とビジネスマッチングなどのワンストップ支援窓口を担う計画。生物多様性に富んだ駿河湾を擁し、食品などの製造関連企業が集積する静岡県の立地が、マリンバイオ関連の産業創出に優位性があるとみて、事業に取り組む。
 具体的な産業として、海洋微生物を活用した機能性食品や加工食品の開発、ブランド力のある水産物の開発や種苗生産、養殖ビジネスなどを目指す。
 海水や海洋生物内から採取した菌類を保管したライブラリーや、解析を通じたゲノム(全遺伝情報)情報などのデータベース化も進める。
 専門のコーディネーターなども配置し、県内企業などのニーズに基づいて、関連の情報提供を行ったり、県内外の大学、研究機関と結び付けたりする。健康医療、食品、先端農業など、静岡県がこれまでに構築した既存の新産業プロジェクトとの相乗効果も図る。
 県は6~9月、専門家らを集めた会議で、技術的な観点からマリンバイオ産業の方向性を議論した。専門家の協議と、今回の検討協議会メンバーに迎える地域企業や自治体、経済団体、金融機関などの意見を踏まえ、本年度内にマオイ・パークの組織体制など具体的なビジョン策定を目指す。

 <メモ>経済協力開発機構(OECD)は海洋を含む世界のバイオ産業全体の市場規模が2030年に約1兆6000億ドル(約180兆円)に拡大すると予測している。県は検討協議会を通じ、海洋生物が持つ機能や働きなどを医学、健康、創薬、エネルギーといった多様な産業応用への可能性を探る。2019年9月には、国内外の研究者が集まるマリンバイオテクノロジーの国際会議が静岡市清水区で開かれる。

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