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リニア・大井川問題 JR東海が協定案、静岡県知事「中途半端」

(2018/10/20 07:21)

 JR東海のリニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題について、川勝平太静岡県知事は19日の定例記者会見で、JRが県に提出した質問書への回答書とともに、トンネル湧水の全量回復を前提とした利水者との「基本協定案」が示されたことを明らかにし、公表した。ただ、知事は同社の協定案を「中途半端」と指摘。県の有識者会議の協議を参考に、基本協定を結ぶ方針を改めて示した。
 協定案は大井川中下流域の水資源を保全するため、導水路トンネルとポンプアップ設備を使い「原則として静岡県内に湧出するトンネル湧水の全量を大井川に流す措置を実施する」とした。これについて知事は「『原則』という表現は中途半端。確実に戻す措置でなければいけない」と不満を示した。
 同社は大井川の流量減少量を「毎秒2トン」と試算した根拠のデータは開示しなかった。提出することは回答書の中で約束した。知事は「データが膨大だと聞いている。受け取ったら有識者会議で検討したい」と述べた。
 県の有識者会議は2018年度末に報告をまとめる予定。県は水質や生態系の保全など一つ一つの課題について、同社と確認書を交わす方針。

 ■利水者の心配を解消 JR東海社長
 JR東海の金子慎社長は19日、都内で開いた定例記者会見で、リニアのトンネル工事による湧水全量を大井川に戻すとの基本協定案を県に提出した理由を「私たちのこれまでの立場では、これ以上の理解を求めるのは難しいと判断した。利水者の心配を解消したい」と説明した。大井川の減水量は把握できるとの認識を改めて示し、「毎秒2トン減るという根拠は環境影響評価書で既に示したが、重ねて求められれば説明したい」と強調した。
 湧水は全量をポンプでくみ上げる手法を取る意向を示し「どういう方法で川に流すのか(の協議)は次のステップになる」とした。品川-名古屋間の2027年開業の目標は変えないとした。

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