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釣りの名所、鯨ケ池を憩いの場に 静岡市が整備構想

(2018/8/21 07:44)
静岡市が整備に乗り出すことが分かった鯨ケ池=静岡市葵区
静岡市が整備に乗り出すことが分かった鯨ケ池=静岡市葵区
鯨ケ池
鯨ケ池

 静岡市は、市内で最も大きい池である同市葵区の鯨ケ池を新たな観光や憩いの場にしようと整備に乗り出す。20日までに、関係者が明らかにした。整備計画の策定に向け、18年度中に可能性を見極める調査に着手する。新東名新静岡インターチェンジ(IC)から約300メートルの立地を生かし、自然公園化などを視野に新たなにぎわい拠点の創出を目指す。
 鯨ケ池はヘラブナ釣りの名所として知られ、市内外から釣り愛好家が訪れる。現時点で整備計画の詳細は未定だが、こうした特長を生かしながら、隣接する賤機山のハイキングコースを生かした公園づくりや遊歩道、駐車場の整備、休息所の設置などを検討する。
 ヘラブナ釣りは、水草が水面(みなも)を覆う夏場も愛好家が訪れる。ただ、漁業権を持つ鯨ケ池非出資漁協によると、近年は釣り客が減少傾向。漁協は先細り、1958年の発足時は200人ほどの組合員がいたが、現在は37人。70代以上が中心で、今後も釣りの運営を継続できるか危ぶまれている。
 鯨ケ池の公園整備は80年代にも市が検討したが、周辺の都市化が想定よりも進まず、頓挫した経緯がある。地元の下町内会と農業者でつくる部農会、同漁協の3者は、3年ほど前から市に公園整備を要望してきた。12年に新静岡ICが供用開始されたこともあり、観光客を呼び込む場になればと構想が動きだした。
 地元の期待は大きく、漁協の榎本禎組合長(79)は「野池としての自然を、そのまま生かした整備をしてほしい」と話す。下町内会の榎本正和会長(70)は「自然豊かで釣りもできる市の財産といえる場所。市外からも人が訪れる場所になれば」と期待している。

 <メモ>鯨ケ池 静岡市役所静岡庁舎の北約7キロに位置する。周囲約1・4キロ、面積約5万平方メートル。成り立ちについては、安倍川の伏流水が自噴したとの説や安倍川の河跡湖との説など諸説ある。江戸時代、駿府城の堀に水を引いていたため、池から出る水路は「御用水」と呼ばれる。釣りは年中できるが、最盛期は11月から4月ごろ。

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