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浜岡原発4市安全協定、勉強会延期 地元議会が反発

(2018/7/12 07:45)
浜岡原発安全等対策協議会に臨む(左から)柳沢重夫御前崎市長、杉本基久雄牧之原市長、松井三郎掛川市長、太田順一菊川市長。協議会直前に勉強会開催を決めたが、延期となった=5月下旬、御前崎市の研修センター
浜岡原発安全等対策協議会に臨む(左から)柳沢重夫御前崎市長、杉本基久雄牧之原市長、松井三郎掛川市長、太田順一菊川市長。協議会直前に勉強会開催を決めたが、延期となった=5月下旬、御前崎市の研修センター

 御前崎市の直前の表明で延期になった中部電力浜岡原発(同市佐倉)の安全協定に関する地元4市(御前崎、牧之原、掛川、菊川)の初の勉強会。発言力がある御前崎市議会の議員の猛反発で日程の再調整ができず、会議は宙に浮いたままだ。背景に、周辺市長から突如出てきた「協定見直し」を話し合いの俎上(そじょう)に載せるかのような発言。無期限延期の可能性も出てきた。
 「勉強会を延期させてほしい」。6日金曜日に静岡市内で開かれた県市長会の会合。終了後、御前崎市の柳沢重夫市長は杉本基久雄牧之原市長、松井三郎掛川市長、太田順一菊川市長に口頭で伝えた。文書で正式に通知したのは同日夜。開催は9日月曜日の予定で急な伝達だった。
 勉強会は、松井市長が提案した。茨城県東海村と周辺5市が、東海第二原発(同村)を所有する日本原子力発電と今年3月、再稼働の事前了解に関する新しい安全協定を結んだことから、経緯や内容、浜岡の協定との違いなどを職員レベルで調査、研究する目的だった。
 御前崎市議会は勉強会が浜岡の協定見直しの動きにつながり、再稼働のハードルが上がることを懸念し、開催に難色を示した。6月20日、両協定の内容の確認を目的に行うことなど、5項目の要請事項を柳沢市長に文書で申し入れ了承した。
 ところが、松井市長が26日の市議会6月定例会一般質問で「再稼働の事前同意の規定を協定書への明記も含めて検討が必要」と答弁。御前崎市議会の古参の市議数人が反発し、市長室を訪れ柳沢市長に「(単純な勉強会と認識している)柳沢市長と周辺市の思いは違う」と訴えた。
 松井市長は延期後の取材に「現時点では協定の見直しは考えていない。勉強会の内容や進め方は御前崎市と市議会で決めてもらえばよいと思う」と釈明する。一度は開催に同意した柳沢市長は「各市で勉強会の認識が少し違う。調整が必要」と述べるが、市議会の意向は無視できず、勉強会開催への道筋は不透明な状態が続く。

 ■牧之原市長 「やるべきだ」 菊川市長「あり方協議」
 安全協定の勉強会延期について、牧之原市の杉本基久雄市長は「勉強会はやるべきだ。首長が集まり中身を協議することも必要」と話す。菊川市の太田順一市長は「勉強会は事務レベルで安全協定の内容を学ぶ目的でスタートしたと認識している」と述べる。太田市長は延期前の6月の定例記者会見で、事務レベルの勉強会だけでなく、首長レベルで安全協定のあり方を話し合う必要性の認識も示していた。

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