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リニア工事、基本協定解釈に相違 JRと利水者が平行線 静岡

(2018/7/5 08:22)

 リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少対策を巡り、利水者でつくる大井川水利調整協議会とJR東海が4日、島田市内で非公開の会合を開いた。両者が結ぶことになっている基本協定について、利水者側は取材に「締結前の着工はないと確認できた」と評価したのに対し、JR側は「法的ルールはない」との認識を示し、双方の見解がすれ違ったまま、終了した。
 大井川土地改良区の内田幸男理事長はJR側の説明で、着工は協定締結が前提と理解したとしつつ、協定書の文案にトンネル内で発生した湧水の全量を大井川に回復させる確約がないとして「納得できない」と不満を表明。ほかの出席者からも「消化不良」(牧之原土地改良区)、「溝が埋まらなかった」(川根本町)などの声が相次いだ。
 JR東海中央新幹線建設部環境保全統括部の沢田尚夫担当部長は内田理事長の認識に対し「(利水者の)理解を得られない中で、トンネルを掘るのは難しいとは申し上げた」と述べ、協定締結前に着工しないとは明言していないと反論。工事現場に通じる林道改良や工事関係者の宿舎整備は、協定締結の成否にかかわらず実施する考えを示した。
 会合は、JR東海が水資源の新たな保全策を利水者に説明する場として主催。出席者によると、利水者側は従来通り、トンネル湧水全量を大井川に回復させる対策を要求。JR側は渇水期や、有識者でつくる大井川水資源検討委員会が必要と判断した場合に全量を回復するとして理解を求め、議論は平行線をたどったという。

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