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自動隊列運転、新東名「走りやすい」 県内、北関東で実証実験

(2018/6/10 07:32)
政府によるトラックの隊列走行実証実験の比較
政府によるトラックの隊列走行実証実験の比較

 政府は9日までに、本県区間の新東名高速道路と北関東自動車道(栃木、茨城県区間)で2018年1、2月に実施した自動運転によるトラック隊列走行の実証実験の結果を明らかにした。片側3車線の区間が長い新東名は2車線の北関東より、隊列への車の割り込みの発生が大幅に少なく、自動運転の隊列走行に関する新東名の優位性が示された。
 新東名では遠州森町パーキングエリア(PA)と浜松サービスエリア(SA)間の3車線と2車線が混在する区間で実施した。3台のトラックが隊列を組み、約35メートルずつ車間を取って走行。後続車両の運転手がハンドルを操作し、アクセル・ブレーキは自動運転を適用した。
 インターチェンジ(IC)から本線に合流する車両と、本線からSAに分流する車両が隊列に入り込んだケースが1回ずつ発生した。2車線区間では隊列走行トラックを追い越す大型車両によって交通の流れが滞った。運転手らへの聴き取りでは「合流・分流や割り込み時に不安を感じる」「車線数減少時の車線変更が難しい」という声があった。
 北関東では4台のトラックで新東名と同様の隊列走行を実施したところ、合流・分流の車両の隊列への入り込みが20回発生した。実験区間が全て2車線で合流・分流箇所も多いことが影響したという。経済産業省の担当者は「自動運転の隊列走行には割り込みが大きな障害になる。2車線より3車線の方が間違いなく走りやすい」と新東名の優位性を強調した。
 政府は隊列走行時の走行車線や運転免許などの制度整備を検討中で、来年の通常国会で関係する法律の改正を視野に入れている。

 <メモ>自動運転によるトラック隊列走行 隊列を電子的な「けん引」とみなし、通信機能を使って先頭車両のハンドルやアクセル・ブレーキ機能を後続車両と連動させる。隊列の中に他車が入り込む「割り込み」があると連動機能が解除され、割り込んだ車両と後続車両の車間を一定に保つ機能に切り替わる。後続車両に運転手がいない状態で割り込みがあると、法律上「けん引」とみなされず、通信できなくなる可能性がある。政府は割り込みを起きにくくする方向で技術開発や制度整備を進める。

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