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南伊豆町、地熱発電を断念 バイオガスに方針転換

(2018/2/6 07:55)
県内初のバイオガス発電に向け、協定を結んだ関係者=5日午後、南伊豆町役場
県内初のバイオガス発電に向け、協定を結んだ関係者=5日午後、南伊豆町役場

 南伊豆町は5日までに、中心部の下賀茂地区での地熱発電開発を事実上、断念する方針を固めた。開発の動向を注視していた「新方式」を含め、調査・研究を打ち切る方向で調整している。地域振興につなげる新たな再生可能エネルギーとして、山間部の南上地区で民間事業者と計画する木質バイオガス事業に注力する。
 同町は高温で豊富な湯量の温泉に恵まれ、農業や漁業などの産業利用も視野に、2014年度から地熱発電の調査・研究を開始。県内初の本格的な発電所開設を目指していた。
 一方、温泉への影響を懸念する反対意見は根強く、4月の町長選で「白紙撤回を含む再検討」を掲げた岡部克仁町長が初当選した。岡部町長は17年度に予定していた県への試掘申請を見送り、蒸気と熱水をくみ上げて発電タービンを回す「くみ上げ式」の開発断念を表明した。
 国内では温泉水を使わず、地中熱だけで発電する新方式の開発が進む。地域住民の懸念が解消されると期待されるが、開発段階で、バイオガス発電の実用化が先に進んだため、町は方針転換する。
 町幹部によると、18年度予算案に地熱発電関連費を計上しない方向で調整しているという。開発予定地だった下賀茂地区は伊豆半島南部を代表する温泉街だが衰退が進み、町は訪日外国人を含む観光誘客を強化する。

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