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老木化「河津桜」どうする 植え替えに河川法の壁、新景観を模索

(2017/10/5 17:00)
800本の桜並木が続く河津川沿い。河津桜の老木化が進み、河津町と静岡県が対策を検討する=2017年2月中旬、同町(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
800本の桜並木が続く河津川沿い。河津桜の老木化が進み、河津町と静岡県が対策を検討する=2017年2月中旬、同町(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
河津川沿いの桜並木
河津川沿いの桜並木

 河津町の河津川沿いで、早咲きで知られる「河津桜」が老木化している。古木は樹齢50年を超え、“新陳代謝”が必要だが、河川法改正で大半の樹木は堤防での植え替えができない。町と河川管理者の静岡県は2017年度中に流域計画を策定する方針で、治水対策を踏まえた新たな桜並木の景観づくりを目指す。
 町や県によると、1975年に河津桜が町の木に指定され、町民有志らによる植栽が河津川河口などから町内全域に広がった。県の調べでは、流域の53本に樹勢劣化や病虫害に侵された病斑が見つかり、植栽間隔が短いため枝が接触する生育障害も目立つという。
 堤防の樹木は根元から水が入り、土壌が緩んで決壊しやすくなる。流木による堤防の損壊や水位上昇につながる恐れもあり、98年施行の改正河川法は河川区域での植樹を禁止した。
 町と県は2011年に行動計画を策定。河津川の桜並木の適切な維持管理に努めているが、将来の枯死は避けられない。法にのっとった計画的な植え替えが不可欠で、県下田土木事務所は「新しい苗木が花を咲かせるのには年月がかかる。現在の桜並木を維持しながら新しい景観づくりを進め、開花の空白期間を避けたい」とする。
 具体的には伊豆急河津駅近くの中心市街地や、まつり駐車場の多い町役場周辺の本数を増やし、河津川沿いとの回遊性につなげる案などが挙がっている。町観光協会の峰静雄会長は「桜まつり来場者の100万人に向け、規模を縮小しないで継続したい」と訴える。町と県は11、12日にワークショップを開き、住民意見を集約して計画に反映させるという。

 <メモ>河津桜 オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定され、開花が早いのが特徴。2月上旬から3月上旬にかけて濃いピンク色の花を咲かせる。「発祥の地」の河津町内には約8千本が植えられ、樹齢60年超の原木も健在する。

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