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静岡県、豪雨対策 ため池点検 排水口構造や周囲確認

(2017/10/5 07:47)
ため池の洪水吐を調査する職員。流木が詰まる可能性がないか調べている=藤枝市内(県提供)
ため池の洪水吐を調査する職員。流木が詰まる可能性がないか調べている=藤枝市内(県提供)

 今夏の九州北部豪雨で被害拡大の一因になったとされるため池について、県は9月、緊急点検を実施した。東日本大震災後に進めてきた耐震化に加え、豪雨対策にも力を入れ、自然災害に強いため池を整えていく。
 県などによると、九州北部豪雨では、ため池がある地区で3人が犠牲になるなど大きな被害が見られた。被害の拡大を招いたため池の決壊は、流木が排水設備に詰まり、あふれた水が堤防を削ったために起きたと推測されている。
 九州北部の被害を受け、県は県内にある648の農業用ため池のうち、下流に住宅や鉄道があるなど緊急性の高い約200カ所の点検に着手した。特に力を入れたのは、ため池の排水口となる「洪水吐(こうずいばけ)」と呼ばれる箇所の点検。コの字型やロの字型になっている場合が多く、ここに流木が引っかかって水があふれる原因になるという。
 県は市町と協力し、洪水吐の構造や、周囲の状況が流木を生じさせやすいか―などを調べた。上部に管理用の橋があるため洪水吐がロの字型になり、流木がたまりやすくなっているケースが多数確認されたという。
 県は決壊時に下流域への影響が予想される「防災重点ため池」を対象に、市町のハザードマップ作成を支援していく方針も打ち出している。県農地保全課の担当者は「ため池の決壊による洪水のリスクを見える化して共有化したい」と話す。
 同課によると、耐震性については、緊急度が高い216カ所を対象とし、約190カ所で調査を終えた。残りも2017年度中に完了する見込み。ただ、耐震対策工事の完了箇所は16年度末時点で26カ所にとどまる。

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