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“海の幸”フェリーで運搬 駿河湾、販路拡大へ静岡県が検証

(2017/10/2 08:07)
水揚げされた伊豆の魚介類=9月下旬、西伊豆町仁科の仁科漁港
水揚げされた伊豆の魚介類=9月下旬、西伊豆町仁科の仁科漁港
フェリーで運搬
フェリーで運搬

 静岡県は海産物の販路拡大と消費喚起に向け、10月から西伊豆町で水揚げされた魚介類を試験的にフェリーで静岡県中部へ運搬し、県内産の新鮮な“海の幸”を広く流通させる「駿河湾横断ルート」の検証に乗り出す。漁協直営食堂の整備も県内各地で促進するなど、地元の食で観光客を受け入れる環境整備にも力を入れる。
 西伊豆町の仁科漁港で水揚げされた複数種類の海産物を、土肥港(伊豆市)から清水港(静岡市)までフェリーで運搬する計画。その後は市中央卸売市場に運ぶほか、県内の系列店へ独自の配送ルートを持つ市内の飲食業者とも提携し、各地の料理店などに届ける。朝に捕れた魚介類を昼ごろには店に到着させることも可能になり、県は「伊豆ブランドの価値が高まり、水産業者の所得向上にもつながる」とみている。
 県内水産業は漁獲量の減少が続く上、単価の低い県外市場への出荷が全体の約64%を占める。魚価が安ければ漁業者の所得は上がらず、漁業の担い手不足にもつながる。一方、2015年度に県内へ訪れた観光客数は1億5千万人と過去最多。県は水産業と観光業を結びつける県内の流通ルートを確立し、魚価の向上とブランド力の強化を狙う。
 県が本年度、市場や飲食店などを対象に行った調査によると、伊豆の海産物について「まとまった量が確保できれば扱いたい」などとニーズは高いという。県は10月から駿河湾横断ルートにかかるコストや、フェリーが欠航する場合の代替手段などについて検証し、可能なら定期ルートとして活用する方針。
 県が設置を推進する県内漁協の直営食堂も、来春オープン予定の大井川港(焼津市)で16店舗目となる。県水産業局の中平英典局長は「地域外から来た観光客は、多少値段が高くても地元の魚を食べたいと思う。流通経路を確保してPRし、水産業を盛り上げたい」と語る。

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