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南ア・リニアトンネル初公開 静岡工区は着工準備

(2017/8/24 07:42)
公開された南アルプストンネルの先進坑=23日午後、山梨県早川町
公開された南アルプストンネルの先進坑=23日午後、山梨県早川町
南アルプストンネル(約25km)
南アルプストンネル(約25km)

 JR東海は23日、工事中のリニア中央新幹線南アルプストンネルの内部を山梨県早川町で報道陣に初公開した。地表までの土砂の厚さが1000メートル以上の箇所もある南アルプストンネルは工事の難所とされる。山梨工事事務所の有江喜一郎所長は品川―名古屋間の2027年開業に向け「順調」と強調した。
 リニア中央新幹線全長約285キロのうち南アルプスを貫くトンネルは約25キロ。山梨工区は早川町内の7・7キロで、2016年10月に着工、工事完了は25年10月を予定する。
 今回公開されたのは、リニアが走行する「本坑」より先に掘削する「先進坑」。先進坑は本坑に平行して掘られ、地質調査などに利用される。現在、全長約5キロのうち90メートルの掘削が完了。1日約5メートル掘り進めている。
 約100人が作業に従事し、土砂を運搬する10トントラックは1日100台が行き来する。環境保全などに関する地元の反応を問う報道陣に対し、有江所長は「工事前に十分に説明した。地域の理解を得て進めたと考えている」と述べた。

 ■静岡工区、着工準備 流量協定は未締結
 早川町からつながる静岡工区(静岡市葵区、全長約11キロ)は地権者との合意を受け、10月にかけて施工業者を公募中。着工へ動きだしたが、下流利水者がJR東海に求める大井川の流量減少対策を明記した基本協定はいまだ結ばれていない。
 静岡工区は全てがトンネルの区間。大井川の源流域を横切るため、本来大井川に流れ込むはずの水がトンネル内に湧出する可能性がある。JR東海は工事に伴う流量減少は毎秒2トンと予測。対策として、トンネルと大井川をつなぐ「導水路トンネル」を設置し、湧水を大井川に戻すとした。ただ、導水路による回復流量は毎秒1・3トン。残りの毎秒0・7トン分は、必要に応じてポンプでくみ上げ大井川に戻すという。
 大井川は水道水や農業・工業用水に使用され、下流域の産業と生活を支える。県や静岡市、下流利水者11団体は流出する湧水全量を戻すよう、JR東海に強く求めている。

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