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市民の賛否交錯 伊豆市「文教ガーデン」構想

(2017/3/21 07:25)
プラカードを掲げてデモ行進する子連れの親たち=19日、伊豆市内
プラカードを掲げてデモ行進する子連れの親たち=19日、伊豆市内
構想の見直しを主張するグループが行った集会=20日、伊豆市内
構想の見直しを主張するグループが行った集会=20日、伊豆市内

 市内3中学校の統合による新中学を核とした伊豆市の新市街地開発計画「文教ガーデンシティ」構想が揺れている。市の将来像も左右する大規模事業を巡り、市議会は同構想の予算を盛り込む2017年度一般会計予算案を2委員会のうち一つで否決した。本会議採決が23日に迫る中、見直しを求める市民グループは集会を開催。一方、「推進すべき」と訴える保護者らがデモ行進するなど市民の思いが交錯している。
 「子育て世代の意思表示 中学校作ってください」。市内で19日、子連れの親たちがプラカードを持ち、デモ行進を行った。約60人の参加者は30~40代の幼児から小学生の子を持つ親が中心。発起人の鈴木裕也さん(40)=同市上船原=は、「新中学校ができると思っていたのに予算案が否決される可能性が出てきて、子育て世代から声を上げようと思った」と語った。
 修善寺、天城、中伊豆の3中学校統合は生徒数の減少による。天城中は16年度の生徒数が125人、中伊豆中は178人。両校は将来的に各学年1クラスも想定される。小学1年の子を持つ天城湯ケ島地区の父親(31)は「同級生が多く部活も選べる環境を子どもに与えてあげたい」と話す。
 一方、20日には同構想の見直しを主張する市民グループが集会を行った。呼び掛け人の1人の土屋通夫さん(69)=同市青羽根=は「まだ十分に市民に構想の全体像が伝わらず、さまざまな意見がある中、一度立ち止まって考えるべき」と強調する。多額の財政負担への懸念や中学校統合による地域への影響などについて、集まった約80人が議論した。
 賛否が割れる背景には、子育て世代と高齢者など世代間での考え方の相違、判断材料とする情報量の差、政治的な立場などさまざまな要素が絡み合う。ある市議は「どの〝民意〟を尊重するかで判断が分かれるので難しい」と表情を曇らせた。

 <メモ>「文教ガーデンシティ」構想 修善寺駅から南西に約1キロの伊豆市日向、加殿の約12ヘクタールの土地を開発し、新中学校とこども園、公園などを一体的に整備する。市は総事業費を104億円と想定し、合併特例債の活用により市負担は約40億円と見込む。分譲住宅地も計画していたが、住宅用地は中伊豆温泉病院(同市)の移転候補先として検討することを市が16年9月に示し、どちらを設けるかがまだ決まっていない。

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