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「いい名前」の巻/子育てコラムあすなろ

(2017/9/20 14:00)

 自分の名前が嫌いです。名前を尋ねられても、せいせい答えることはありません。

 昨日、保育園へ取材に行った時、子どもたちに「名前なんていうの?」と聞かれました。私は「のぶえだよ」と答えました。が、古臭く、こどもは聞き慣れない名前であるせいか全く浸透せず、「のむら先生」と、のむらでも、先生でもないのに呼ばれ続けて別れました。自分の名前に誇りがあれば言い直すのでしょうが、私は「野村のままでいい」とさえ思いました。
 
 そんなわけで、私は娘の名づけにこだわりました。経験上濁音の入った名前、突飛な名前は避け、美しすぎぬようにするなど、自己紹介の時に困らないようにするのが親の務めだと思ったからです。作る名前の内容にこだわるのではなく、あくまでリスクマネジメント寄りの、屈折した思考です。

 娘は「櫻子」になりました。名前を考えたのが春で、駿府城公園を行きかう老若男女が楽しそうに桜の写真を撮っていたのを見て「さくら」を入れたいと相談したところ、字画にこだわる祖父が「旧字なら」と言い、さらに妹が「子をつけたい」と提案し、あっという間に決まりました。4年たった今でも気に入っています。

 昨日訪ねた園は「そよ」とか「ふき」とか、その子の愛らしさにぴったりな名前ばかりでした。娘の保育園の友達も「ことこ」「すみれ」などで、なんだかその子らしくていい名前だなと思います。今はキラキラネームが収束して、古風な方へと向かい始めた時代なのかもしれませんね。

 うちの櫻子も、名前にふさわしい、愛嬌ある大人に育ってほしいなと思っています。

(とくめい)

子育てコラム「あすなろ」(804) 「いい名前」の巻

  

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